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1990年8月8日、アスキーからファミリーコンピュータ用ソフト「忍者らホイ! 痛快うんがちょこ忍法伝!!」が発売されました。正式名称の語感からしてすでにギャグ色が強く、忍者を主人公にした和風のロールプレイングゲームとして、当時のファミコンユーザーに強い印象を残した作品です。本記事では、発売時期や制作スタッフといった基本情報から、ストーリーの世界観、独自のバトルシステム、さらには現在の入手方法まで、忍者らホイ!の魅力を順を追って紹介していきます。ファミコン後期のRPGがどのような発想で作られていたのか、当時を知る方にも知らない方にも楽しんでいただける内容になっています。ぜひ最後まで読んで、忍者らホイ!ならではの魅力を知っていただければ幸いです。
1.忍者らホイ!の基本情報と発売時期
忍者らホイ!は、1990年8月8日にアスキーより発売されたファミコン専用のRPGです。正式名称は「忍者らホイ! 痛快うんがちょこ忍法伝!!」といい、パッケージやタイトル画面からもコミカルな作風が伝わってきます。メディアには3.64メガビットのロムカセットが採用されており、当時のファミコンソフトとしては比較的大容量の部類に入る作品でした。発売当時の価格は7,800円で、ジャンルはロールプレイングゲームに分類されます。忍者の主人公が全国各地を巡りながら、世界征服を企むドクロ一族に立ち向かっていくという王道の物語が展開され、発売から二カ月ほど経った1990年10月12日には、双葉社より攻略本「忍者らホイ!必勝攻略法」も刊行されました。攻略本まで用意されていたことからも、当時それなりの注目を集めていたタイトルであったことがうかがえます。
2.「桃太郎伝説」スタッフが手掛けた制作体制
忍者らホイ!最大の特徴のひとつが、制作スタッフの顔ぶれです。本作は、ハドソンのRPG「桃太郎伝説」シリーズを手掛けたさくまあきら監督、キャラクターデザインを担当した土居孝幸さん、音楽を手掛けた関口和之さんの三者を招いて制作されました。桃太郎伝説といえば、ダジャレやパロディを織り交ぜたギャグ色の強いRPGとして知られていますが、その作風は忍者らホイ!にもそのまま受け継がれています。キャラクターの雰囲気やコミカルな演出、テンポの良い会話劇など、桃太郎伝説をプレイしたことがあるユーザーであれば随所に既視感を覚えるはずです。同じ制作陣による作品ということもあり、両作を並べて楽しむファンも少なくありませんでした。制作陣の色が濃く出ている点は、桃太郎伝説シリーズのファンにとって本作を手に取る大きな動機のひとつになっていたと考えられます。
3.和風ギャグRPGとしてのストーリーと世界観
物語の主人公は、風の一族に属する忍者です。謎の忍術が記されているとされる「ラホイの巻物」の在り処を示す五つの巻物を探し求め、ドクロ将軍が率いるドクロ一族の悪行を懲らしめる旅に出るところから物語が始まります。全国の村を渡り歩く道中では、ドクロ軍団によって占領された村に立ち寄る場面も用意されており、村の中に当たり前のようにボスキャラクターが配置されているという、当時としては斬新な演出が盛り込まれていました。シリアスな王道ファンタジーというよりは、ダジャレや時事ネタを交えたパロディ色の強い会話が随所に散りばめられており、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされています。バトルはオーソドックスなコマンド選択式で進行し、初めてRPGに触れる層にも取り組みやすい設計になっている点も特徴のひとつです。村や城下町を歩き回りながら、住人たちとのユーモラスな会話を楽しみつつ次の目的地を探っていくという、王道RPGらしいゲームの進め方も本作の魅力を支えています。
4.忍術が5段階に強化される独自システム
忍者らホイ!のゲームシステムで特に語られることが多いのが、忍術の強化要素です。本作では、同じ忍術を繰り返し使用することで、その術が最大5段階までパワーアップしていく仕組みが採用されています。これは1988年に発売された「ファイナルファンタジーII」で導入された、使用回数に応じて能力が伸びていく成長方式に近い発想であり、コマンド選択式RPGにありがちな単調さを軽減する工夫として機能していました。忍術は、道中で出会う天狗、あるいは修行忍者から教わることになります。修行忍者とは戦闘を通じて忍術を習得し、天狗からはさまざまな課題をクリアすることで新たな術を授けてもらうという、二つの異なる習得ルートが用意されている点もユニークです。単に敵を倒すだけでなく、多様な行動を通じて主人公が成長していく設計は、当時のRPGとしては工夫の凝らされたバランスだったといえるでしょう。お気に入りの忍術を育てて主力にしていくという育成の楽しさは、レベル上げとはまた違った達成感をプレイヤーに与えてくれる要素になっています。
5.当時の評価とファミコンRPG史における位置づけ
忍者らホイ!が発売された1990年は、ドラゴンクエストシリーズの大ヒットを受けて、数多くのRPGが乱発されていた時期にあたります。そうした状況の中で、桃太郎伝説の制作陣を招いた本作は、既存の人気シリーズのノウハウを活かしつつ、和風ギャグという独自の路線を打ち出した点で一定の存在感を放っていました。発売当時のゲーム誌でも新作クロスレビューとして取り上げられており、当時のファミコンユーザーの間で話題になっていたことがうかがえます。現在では知る人ぞ知るタイトルという位置づけではありますが、桃太郎伝説シリーズのファンや、ファミコン後期のRPGを掘り下げたいレトロゲームファンにとっては、押さえておきたい一本といえるでしょう。難易度もそこまで高くなく、それでいてボリュームはしっかり確保されているというバランスの良さも、当時のプレイヤーから支持を集めた理由のひとつだったと考えられます。
6.忍者らホイ!を今から楽しむには
忍者らホイ!は、中古市場でも比較的入手しやすい価格帯で取引されているタイトルです。ソフト単体であれば数百円程度から、箱や説明書が揃った完品状態でも千円台前半程度で見つかることがあり、レトロゲーム収集の入門としても手を出しやすい部類に入ります。現在では実機とカセットを揃えて遊ぶ方法のほか、レトロゲームを扱う専門店やオークションサイトを通じて手に入れる方法が一般的です。桃太郎伝説シリーズが好きな方はもちろん、ファミコン後期特有の作り込まれたRPGに触れてみたいという方にとっても、忍者らホイ!は当時の空気感を存分に味わえる一本です。和風の世界観とギャグセンス、そして忍術の育成要素が組み合わさった独特の面白さは、令和の今プレイしても十分に楽しめる魅力を持っています。
忍者らホイ!は、桃太郎伝説の制作陣による和風ギャグRPGという独自のポジションを持ちながら、忍術の段階的強化というシステム面の工夫も光る一本です。ドラゴンクエストブーム期に生まれた数多くのRPGの中でも、その作風とスタッフの組み合わせによって独特の存在感を放っています。ファミコン後期のRPGに興味がある方は、機会があればぜひプレイして、当時ならではの遊び心に触れてみてはいかがでしょうか。忍者らホイ!のようなタイトルを掘り起こしていくことも、レトロゲームを楽しむ醍醐味のひとつといえるでしょう。
(出典 Youtube)
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