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1989年11月17日、九娯貿易からファミコン用ソフト「忍者COPサイゾウ」が発売されました。ニューヨークを舞台に忍者刑事が誘拐事件に立ち向かうという異色の設定と、癖の強いセリフ回しで一部のファンから根強い支持を受けている作品です。今回はこの「忍者COPサイゾウ」について、発売日や基本仕様、ストーリー、ゲームシステム、海外版との違いまで、公的な情報をもとに詳しく紹介していきます。ファミコン世代の方はもちろん、レトロゲームに興味を持ち始めた方にもわかりやすいようにまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.忍者COPサイゾウとは?発売日と基本情報
「忍者COPサイゾウ」は1989年11月17日に九娯貿易から発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲームです。開発はA.Iが手がけました。ジャンルはオーソドックスな横スクロールアクションで、手裏剣や刀による攻撃、そして忍法を駆使して敵を倒しながらステージを進めていく作りになっています。
タイトルの通り主人公は忍者でありながら刑事という二重の顔を持つキャラクターで、犯罪都市として描かれるニューヨークを舞台に活躍します。当時のファミコンソフトの中では珍しい海外都市を舞台にした設定に加え、後述するような独特なセリフ回しも相まって、発売から30年以上経った現在でもレトロゲームファンの間で話題に上ることが多い作品です。
なお本作は日本国外でも発売されており、北米・欧州ではタイトーが「Wrath of the Black Manta」というタイトルで発売しています。同じゲームでありながら国内版と海外版で内容が大きく異なる点も、本作を語るうえで欠かせない特徴のひとつです。
2.ストーリーと世界観
物語の舞台は199X年、犯罪都市と化したニューヨークです。子供の誘拐事件が多発する中、忍者刑事のコガクレサイゾウは上司であるジョン警視から事件の発生を知らされます。捜査を進めるうちに、誘拐された子供の中に自分の息子サスケが含まれていることを知ったサイゾウは、息子と誘拐された子供たちを救い出すため、数々の忍法を武器に犯罪組織「ジャウズ」との戦いに身を投じていきます。
サイゾウはニューヨーク市警に所属する日系二世の刑事という表の顔を持ちながら、実は多くの忍術を操る忍者という裏の顔を持っています。刑事と忍者という二つの顔を使い分けながら巨大な犯罪組織に立ち向かっていく展開は、当時のアクションゲームの中でも独自性の強いものでした。
ゲームを進めていくと、捕らわれている子供を救出したり特定の敵に接触したりするたびに会話シーンが挿入されます。この会話が生真面目なストーリーの雰囲気とは裏腹にどこか珍妙な内容になっていることが多く、結果として本作が独特な作品として記憶されている大きな理由になっています。犯罪組織のボスも部下との会話の中で人間味あふれる一面を見せるなど、シリアスな設定とコミカルな演出のギャップも本作の魅力のひとつと言えるでしょう。
3.ゲームシステムと忍法アクションの魅力
本作の基本的な操作は、手裏剣による遠距離攻撃と、敵に接近して行う刀での攻撃の二本柱です。これに加えて、攻撃ボタンを押し続けて画面下部のゲージを溜めてから離す「溜め撃ち」によって、多彩な忍法を繰り出すことができます。
忍法は方向キーの入力と組み合わせることで種類が変化する仕組みになっており、方向キーを押さない状態、歩きながらの状態、しゃがんだ状態、上を押した状態など、入力パターンごとに異なる忍法が発動します。前方に威力のある弾を放つ「波動の術」、地を這う炎を放つ「火走りの術」、敵の動きを止める「木の葉舞の術」、地中に潜れる「土ぐもの術」、頭上に分身を作る「おぼろ影の術」、一定時間無敵になる「かげろうの術」、時間を止めて移動できる「木の葉がくれの術」など、忍法のバリエーションは非常に豊富です。
使用できる忍法は最初は少数に限られていますが、各ステージをクリアするごとに使用可能な忍法が増えていきます。セットできる忍法はA・B・C・Dの4種類に一つずつという制限がありながらも、ゲーム中にメニュー画面を呼び出せばいつでも組み合わせを変更できるため、状況に応じた戦略的なプレイが可能です。忍法自体は使用回数の制限がなく、ゲージさえ溜めれば何度でも使用できる点も、テンポの良いアクションを実現している要因になっています。
4.全6ステージと立ちはだかるボスキャラクター
国内版の「忍者COPサイゾウ」は全6ステージの構成になっており、各ステージの最後には強力なボスキャラクターが待ち構えています。スラム街を取り仕切る巨漢のボス、日本から連れてこられた赤忍者三人組、組織の科学者が生み出した生物兵器、未完成の装置から生まれた合成人間、ジャウズが作り出した三体のロボット用心棒など、ステージごとに個性豊かな敵が登場し、プレイヤーを飽きさせません。
道中には凧に乗って空を飛ぶシューティング面も用意されており、通常のアクションステージとは異なる遊び方が求められる点もアクセントになっています。最終ステージでは犯罪組織「ジャウズ」の首領との対決が待っており、それまでの戦いで集めた情報から首領の正体が明らかになっていくという構成も、単純な忍者アクションにとどまらない物語性を感じさせます。
ゲーム全体の難易度は決して高すぎず、バランスよく作られているとされており、アクションゲームに不慣れなプレイヤーでも比較的取り組みやすい内容になっている点も特徴です。
5.海外版「Wrath of the Black Manta」との違い
「忍者COPサイゾウ」は北米ではタイトーの手によって1990年に、欧州では1991年に「Wrath of the Black Manta」というタイトルで発売されました。同じゲームをベースにしていながらも、グラフィックや音楽、レベルデザインには大幅な変更が加えられています。
海外版では主人公はブラックマンタという名前で登場し、ストーリーも国内版とは異なる内容に変更されています。ステージ構成も変更されており、国内版に存在したステージのひとつが削除されているほか、最終ステージにあったボスラッシュも省略されています。また、会話シーンやボスキャラクターのグラフィックの多くが差し替えられており、国内版とは印象がかなり異なる仕上がりになっています。生物兵器のボスのように、海外版には登場しないキャラクターが存在する点も国内版との大きな違いです。
演出面でも変更が加えられており、カットシーンの一部は当時の海外コミック風のリアルなタッチのイラストに描き直されています。またストーリー上の設定変更に伴い、誘拐の理由に関する台詞なども国内版とは異なる内容になっています。同じタイトルのゲームでありながら、国内版と海外版でここまで印象が変わる作品は当時としても珍しく、両方をプレイして比較することも本作の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
6.発売当時の評価と現在の位置づけ
本作は発売当時、ゲーム誌のクロスレビューにおいて合計22点(満40点)という評価を受けています。また読者投票によるゲーム通信簿では18.42点(満30点)という結果が残されており、決して突出した高評価というわけではありませんが、平均的な水準の完成度を持つ作品であったことがうかがえます。
一方で、前述したような珍妙な会話シーンやユニークな世界観は発売から長い年月を経た現在になって再評価される傾向にあり、レトロゲームを扱うブログやまとめサイトなどで取り上げられる機会も少なくありません。ゲームバランス自体は良好で難易度も低めに調整されているため、当時をリアルタイムで知らない世代が改めてプレイしても楽しみやすい作品と言えるでしょう。
忍者と刑事という異色の組み合わせ、ニューヨークを舞台にした国際色豊かな設定、そして豊富な忍法アクションは、数あるファミコンのアクションゲームの中でも独自の立ち位置を築いています。国内版と海外版の違いを含めて掘り下げていくと、単なる横スクロールアクションにとどまらない奥深さを感じられる作品です。
7.まとめ
「忍者COPサイゾウ」は1989年11月17日に九娯貿易から発売されたファミコン用の横スクロールアクションゲームです。忍者刑事サイゾウが息子や誘拐された子供たちを救うために犯罪組織と戦うストーリー、方向キーとの組み合わせで多彩に変化する忍法アクション、そして全6ステージに配置された個性的なボスキャラクターなど、見どころの多い作品に仕上がっています。
海外では「Wrath of the Black Manta」として発売され、グラフィックやストーリー、ステージ構成に至るまで大きくアレンジされている点も本作ならではの特徴です。発売当時の評価は平均的なものでしたが、独特な世界観と手堅いアクション性から、現在でもレトロゲームファンの間で語り継がれています。ファミコン時代のアクションゲームを振り返る際には、ぜひ本作にも注目してみてはいかがでしょうか。
(出典 Youtube)
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