『長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険』ファミコン版の発売日と魅力を徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1986年11月21日、東映動画からファミリーコンピュータ用ソフト「長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険」が発売されました。人気劇場アニメ「長靴猫シリーズ」を原作にした横スクロールアクションで、猫のペロを操作して80日間で世界一周を目指す内容です。今回はこの作品の発売日や基本スペック、ゲームシステムの特徴、そして原作アニメとのつながりについて、事実に基づいて紹介します。原作となった劇場アニメのストーリーや、さらにそのモチーフとなった海外小説とのつながりまで掘り下げながら、この作品の成り立ちを一つずつ整理していきます。ファミコン世代の方はもちろん、レトロゲームに興味を持ち始めた方にも参考になる内容です。

1.長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険とは

本作は東映動画(現・東映アニメーション)が手がけた劇場用アニメ「長靴猫シリーズ」の第3作「長靴をはいた猫 80日間世界一周」(1976年公開)を題材にしたファミコン用アクションゲームです。ゲームの制作はショウエイシステムが担当し、発売元は東映動画となっています。主人公は猫のペロで、プレイヤーはペロを操作しながら世界各地を巡るステージを進んでいく内容です。原作アニメがすでに広く親しまれていたこともあり、キャラクターの知名度を活かした企画として登場した一本といえます。タイトルからも分かる通り、旅と冒険というアニメ本編の世界観をアクションゲームという形で再現しようとした作品です。

2.発売日と基本スペック

発売日は1986年11月21日、対応機種はファミリーコンピュータ、ジャンルは横スクロールアクション、発売元は東映動画、価格は4,900円です。1986年はファミコン市場にアクションゲームが数多く投入されていた時期にあたり、本作もその流れの中で発売された作品のひとつです。パッケージやゲーム画面には原作アニメのキャラクターであるペロがそのまま登場しており、映画のファンにも親しみやすい仕上がりになっています。当時は人気アニメや映画を題材にしたファミコンソフトが数多く発売されており、本作もそうしたタイアップ企画のひとつとして位置づけられます。

3.原作となった「長靴猫シリーズ」の歩み

「長靴猫シリーズ」は、フランスの童話作家シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」を原作に、東映動画が手がけた劇場用長編アニメーションのシリーズです。第1作「長靴をはいた猫」は1969年に「東映まんがまつり」の一作として公開され、上映時間は80分でした。第2作「ながぐつ三銃士」は1972年公開で西部劇仕立ての物語となり、上映時間は53分と歴代で最も短い作品です。そして今回のゲームの原作となった第3作「長靴をはいた猫 80日間世界一周」は、東映動画設立20周年を記念して1976年に公開されました。原作の童話に沿っているのは第1作のみで、第2作・第3作は主人公ペロが活躍するオリジナルストーリーとなっています。3作すべてで音楽を宇野誠一郎さんが担当しており、シリーズを通じた楽曲の統一感も特徴のひとつです。

4.映画「長靴をはいた猫 80日間世界一周」のストーリー

原作となった映画は、上映時間68分で、ジュール・ベルヌの小説「八十日間世界一周」をモチーフにした物語です。レストランの給仕をしていたペロが、横柄な客グルーモン卿と「80日間で世界を一周してみせる、できなければ奴隷になる」という賭けをしたことから物語が動き出し、ネズミの親子やコックのカーターとともに旅を続けます。道中では敵役のガリガリ博士や謎の美女スザンナが行く手を阻みます。主題歌「長靴をはいた猫」は声優のなべおさみさんが歌唱を担当しており、シリーズを象徴する楽曲として知られています。また本作は前2作と異なり人間キャラクターが一切登場せず、すべて擬人化された動物たちだけで物語が展開する点も特徴のひとつです。

5.ゲームシステムの特徴

ゲーム内容は、画面上に「80日」という表示がされた時間制限のうちに、全8ステージをクリアしていく横スクロールアクションです。システムはライフ制と残機制を組み合わせたもので、通常の地上ステージだけでなく、船や気球を操作するステージも用意されています。ステージ3までは道中に登場するボスキャラクターを倒さなければ先に進むことができません。フィールド上の長靴を取得すると、種類に応じてさまざまなパワーアップ効果が得られる点も本作の見どころのひとつです。原作アニメの旅というテーマを、ステージごとに異なる乗り物や仕掛けで表現している点が本作らしさといえます。地上を駆け抜けるだけでなく、船や気球で移動するステージが用意されていることで、世界一周というスケールの大きな旅を一本のアクションゲームの中で体感できる構成になっています。

6.80日間という時間制限がもたらす緊張感

本作の最大の特徴といえるのが、時間制限の厳しさです。制限時間内にステージをクリアできなければ即座にゲームオーバーとなり、さらにミスをしてステージの最初からやり直しになった場合でも、消費した時間は元に戻りません。最終的な目標は、80日目の12時までにロンドンのビッグベンの鐘を鳴らすことです。プレイヤーは常に残り時間を意識しながら旅を進める必要があり、この仕様が本作を高難易度のアクションゲームとして印象付ける要因になっています。原作映画の「賭け」という設定を、プレイヤー自身が体感できる形に落とし込んだ仕様ともいえるでしょう。

7.主人公ペロというキャラクターの魅力

ペロは正義感が強く機知に富み、優しい心を持った猫として描かれていますが、体が小さいために腕っぷしはそれほど強くありません。その分を知恵と勇気で補いながら苦境を乗り越えていくのがシリーズ共通の持ち味です。第3作では発明家としての一面も見せており、旅の途中で潜水艦や飛行機を自作するなど、行動力のあるキャラクターとして描かれています。こうした人気の高さから、ペロは東映アニメーションのシンボルキャラクターにも採用されており、シリーズを代表する存在です。ファミコン版でも、この機知と行動力を活かした冒険がアクションゲームとして表現されています。

8.原作小説「八十日間世界一周」との共通点

映画の下敷きとなったジュール・ベルヌの小説「八十日間世界一周」は1873年に刊行された冒険小説で、主人公フィリアス・フォッグがロンドンの社交クラブの仲間と「80日間で世界を一周できるか」という賭けをしたことから物語が始まります。フォッグは執事のジャン・パスパルトゥーを連れて世界各地を巡り、期限内にロンドンへ帰還を果たします。映画版・ゲーム版ともに、主人公が誰かと賭けをして80日間の旅に出るという骨格や、ロンドンへの帰還が旅のゴールになっている点は、この原作小説の設定を色濃く受け継いだものです。ゲームの目的地がビッグベンに設定されているのも、フォッグの物語がロンドンを起点かつ終点としていることと重なります。童話とはまったく異なるこの冒険小説を土台にすることで、猫のペロが活躍するオリジナルの旅の物語が生まれた点は、シリーズを楽しむうえで押さえておきたいポイントです。

9.まとめ

「長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険」は、1986年11月21日に東映動画からファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲームです。1976年公開の劇場アニメ「長靴をはいた猫 80日間世界一周」を題材にしながら、80日間という時間制限の中で全8ステージをクリアしていくシビアなゲーム性が特徴となっています。原作アニメのファンはもちろん、当時のファミコンアクションに触れてみたい方にとっても、1980年代のゲーム文化を知るうえで興味深い一本といえるでしょう。

(出典 Youtube)


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