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1992年9月22日、ナムコからファミリーコンピュータ用ソフト『ナムコプリズムゾーン ドリームマスター』が発売されました。数多くのRPGが並んでいた当時のファミコン市場の中で、本作は謎解き要素の強いダンジョン構成や部位を狙う戦闘システムなど、他のRPGとは一線を画す独自の作りで存在感を放った一本です。この記事では、ドリームマスターの発売日や発売元といった基本情報から、物語のあらすじ、ゲームシステムの特徴、登場するキャラクターまで、確認できた情報を整理してご紹介します。当時ファミコンで遊んでいた方はもちろん、レトロゲームに興味を持ち始めた方にも、本作の魅力が伝わる内容になっています。
1.ドリームマスターとは ファミコンが生んだアドベンチャーRPG
『ドリームマスター』の正式タイトルは『ナムコプリズムゾーン ドリームマスター』です。発売元はナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)で、開発を手掛けたのはバースデイです。対応機種はファミリーコンピュータで、ジャンルはアドベンチャーRPGに分類されます。
タイトルに「プリズムゾーン」と付いている通り、本作はナムコが展開していたブランド企画の一作として世に出ました。単純な戦闘と経験値稼ぎを繰り返すRPGではなく、謎解きやギミックを重視したダンジョン攻略に重きを置いている点が大きな特徴です。見習いのドリームマスターである主人公が、悪夢の世界に囚われた姫を救うために7つの世界を巡っていく構成になっており、章立てのオムニバス形式でストーリーが進行します。
2.発売日と発売元 1992年にナムコが世に送り出した一本
ドリームマスターの発売日は1992年9月22日です。発売元はナムコで、当時のファミコン市場では『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズをはじめとする人気RPGが数多くリリースされ、RPGというジャンル自体が成熟期を迎えていた時期にあたります。
そうした中でナムコは、王道のパーティー編成型RPGとは異なる方向性の作品として本作を投入しました。主人公一人が悪夢の世界に潜り込み、謎を解きながら進んでいくスタイルは、当時の一般的なRPGと比べても個性的な立ち位置にあったといえます。発売時期はスーパーファミコンが普及し始めていた時期でもあり、ファミコン後期のRPGとしても位置づけられる一本です。
3.物語のあらすじ オルタリア王国と姫を救う冒険
物語の舞台は、水と緑に囲まれた王国「オルタリア」です。現国王アキナスには、その年16歳になる美しい姫がいました。姫は父王や国民から愛され幸せに暮らしていましたが、邪悪な老人ブラックマスターの力によって精神を「ブラックドリーム」という悪夢の世界に引き込まれ、永遠の眠りに就いてしまいます。このままでは命も尽きてしまうという危機的な状況の中、国中から集められたドリームマスターたちが救出に挑みますが、誰一人として成功できず、逆にブラックドリームに囚われてしまう者まで現れる始末でした。
万策尽きたアキナス王は、信頼する近衛隊長クリートを、砂漠の向こうに住む伝説のドリームマスター・夢幻老師のもとへ使者として送ります。クリートは夢幻老師の家で息絶えてしまいますが、その働きによって王国の窮状が夢幻老師と主人公に伝わります。翌朝、王国への出立を決意する夢幻老師たちですが、その動きを察知したブラックマスターは、見習いである主人公を自らの悪夢に引きずり込みます。辛くも脱出に成功した主人公でしたが、他者の精神にまで手を伸ばすブラックマスターの力を重く見た夢幻老師は、主人公とともに急ぎオルタリア王国へと向かう決意を固めるところから物語が本格的に動き出します。
4.ゲームシステムの特徴 パスワードとステータス管理
本作はセーブ機能ではなく、パスワード入力によってゲームを再開する仕組みを採用しています。ファミコン版『デジタル・デビル物語 女神転生』などと同じ方式ですが、本作では「主人公の名前」と「姫の名前」に続いて、最大4文字の言葉が付加される点が特徴です。このパスワードが聞けるタイミングは、第2話の開始前と各ダンジョンの攻略完了時に限られています。
ステータス面では、レベルに相当する「クラス」、HPに相当する「命(エネル)」、経験値に相当する「わざ」に加え、「ちから」「まもり」、そして現在攻略中のダンジョンを示す「めいきゅう」といった項目で構成されています。「命」の数値と獲得できる「わざ」はダンジョンごとに定められていますが、「命」の最大値のみ、夢幻老師が各ダンジョンに作った「魂の泉」で1回限り、全回復込みで100上げてもらうことができます。
アイテムは武器・防具、マップ用アイテム、戦闘用アイテムに大別されます。防具は身体用の1種類のみで、武器・防具は「つかう」コマンドで装備が可能です。所持できる数には全ダンジョンを通して8個までという制限がありますが、アイテムは消費しない限り「おく」「とる」コマンドで何度でも取捨できます。
5.戦闘システムの特徴 部位攻撃とリアクションバトル
ドリームマスターの戦闘は、フィールド上でモンスターと接触することで発生するシンボルエンカウント形式です。「ガサガサ」という音が聞こえると、近くにモンスターがいることが分かる仕組みになっています。
戦闘コマンドは「こうげき」「アイテム」「だっしゅつ(逃げる)」に加え、防御しながら敵に微ダメージを与える「けんせい」、命中率やまもりが大幅に下がる代わりに倍のダメージを与える「とつげき」、敵のステータスや弱点部位をランダムに調べる「サーチ」の合計6種類が用意されています。
戦闘は基本的に1対1形式ですが、モンスターごとに攻撃コマンドなどで狙える部位が存在する「部位攻撃」が特徴です。「弱点」部位を狙えば大きなダメージを与えられる一方、中には凶暴化して攻撃力が強化されるモンスターもいます。また、モンスターの特殊攻撃や魔法の中には、事前に表示される3方向の矢印「←」「↑」「→」から正しいコマンドを選ぶことで回避できるものもあり、こうした仕組みは『ファイナルファンタジーIV』のアクティブタイムバトルシステムに近い緊張感を生み出しています。同行するNPCが戦闘途中に援護攻撃をしてくれる場面もあり、単純なコマンド選択に留まらない駆け引きが盛り込まれています。
6.ダンジョンの仕組み モヤに包まれた7つの世界
ダンジョンは2D形式で表現されており、進行前の多くの場所は暗い「モヤ」に覆われています。主人公が一度その場所を進めば「モヤ」は晴れますが、隠れている壁などの障害物にぶつかると1から5のダメージを受けてしまいます。入手できる「みがわりドール」を使用しておけば、12回までこのダメージを無効化できます。壁の中には、ダメージを受けずもう一度押すことで消去できる「ダミー壁」や、スイッチが隠された壁も存在し、単純な一本道ではない探索の楽しさが用意されています。
「モヤ」の中には「落とし穴」が隠れている場所もあり、気づかずに進むと下の階に落ちて5ダメージを受けてしまいますが、近づくと「ヒューヒュー」という音が聞こえるため、ある程度は所在を判別できるようになっています。冒険の舞台となる世界は全部で7つに分かれており、それぞれの章をこなしていくオムニバス形式でストーリーが進行する点も、本作ならではの構成といえます。
7.個性的な登場人物たち
主人公は、一人前のドリームマスターになるべく夢幻老師のもとで修行に励む若者で、名前は任意に付けられます。見習いゆえに夢幻老師の力なしには自力で他人の精神に入ることはできませんが、剣や鈍器、鞭や鋸といった直接攻撃系の武器を自在に扱う技量を持っています。姫はアキナス王の一人娘で、本作のヒロインにあたります。王国内で知られるほどの美貌の持ち主で、それゆえにブラックマスターに憎まれ、ブラックドリームに引き込まれてしまいました。
夢幻老師は究極のドリームマスターと名高い人物で、高齢により一線を退き王国より遥か南の森に隠棲していますが、ブラックマスターですら感知できない「魂の泉」を作るなど、その実力は健在です。アキナス王は温厚ながら内政面の有能さで知られる国王で、ブラックドリームに引き込まれた姫の身を案じ続けています。
物語には他にも、姫を助けようとピラミッドに潜入するも力及ばなかったログ・バルデイ、世界最強を目指すキラー・ヘルシング、生真面目な剣士ソードロス・ガータ、実力者として知られるレイン・サーフラスなど、個性豊かなドリームマスターたちが登場します。そして本作最大の敵であるブラックマスターは、超一流のドリームマスターでありながら美しいものを憎む邪悪な老人として描かれ、自ら創り出したブラックドリームに姫を引き込んだ元凶として、物語の最初から最後まで主人公の前に立ちはだかります。
8.ドリームマスターの魅力とまとめ
ドリームマスターは、1992年9月22日にナムコから発売されたファミリーコンピュータ用のアドベンチャーRPGです。パーティー編成型の王道RPGが主流だった当時のファミコン市場において、部位を狙う戦闘やリアクション要素、謎解き主体のダンジョン探索など、独自のシステムを盛り込んだ意欲作として作られました。パスワードに姫の名前と合言葉を組み合わせる仕組みや、7つの世界を巡るオムニバス形式のストーリー構成も、他のRPGにはない個性として今も語り継がれています。
物語としても、悪夢に囚われた姫を救うために見習いの主人公が成長していく王道の展開でありながら、クリートやアブドルといった脇役たちの結末が物語に重みを添えており、単純な勧善懲悪では終わらない奥行きを感じさせます。発売から30年以上が経った現在でも、ファミコン後期のRPGを語るうえで欠かせない一本として、レトロゲームファンの間で根強く注目されている作品です。
(出典 Youtube)
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