電撃ビッグバン!【ファミコン】徹底解説|1989年発売・全43ルートを自由に探索するビック東海の意欲作アクションアドベンチャー

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はじめに|「珍ストーリー」と「高い自由度」が同居するビック東海の隠れた一本

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1989年1月27日、ビック東海からファミリーコンピュータ向けに定価5,800円(税抜)で発売された『電撃ビッグバン!』は、秘密戦隊サーベルタイガーの隊員バンを操り、悪の組織ローブレイカーが奪取した世紀末爆弾「デッドエンド」の爆発を阻止することを目的とする横スクロールアクションアドベンチャーゲームです。

北米では『Clash at Demonhead』(クラッシュ・アット・デーモンヘッド)というタイトルで発売された本作は、全43ルートに及ぶ広大なマップをプレイヤーが自由に探索するというオープンワールド的な構成が最大の特徴です。「ストーリーが珍ストーリー」「ビック東海テイストで味付けされたB級オーラ」と評される独特の雰囲気がありながら、「ビック東海のゲームにしては難易度のバランスが良い」「かなり自由度が高いステージ構成で面白い」とも評される、評価が二面性を持つ個性的な一本です。本記事では基本情報からストーリー・ゲームシステム・評価まで詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトル電撃ビッグバン!
北米タイトルClash at Demonhead
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1989年1月27日
発売元ビック東海
開発元ビック東海
ジャンルアクション(横スクロールアクションアドベンチャー)
定価5,800円(税抜)
プレイ人数1人
権利表記©ビック東海 1989

開発スタッフはグラフィック担当がかわむらはるひこさん・ピータンやまぐちさん・きのしたかずあきさん、プログラミングが久松のりひろさんら、サウンドが蓮谷道治さんという体制で制作されています。なお説明書内の文章はすべてひらがなで書かれているという独特の演出が施されています。


第2章|ビック東海というメーカーと本作の立ち位置

本作を発売したビック東海(現在のTOKAIコミュニケーションズ)は、「チェスター・フィールド 暗黒神への挑戦」「カケフ君のジャンプ天国 スピード地獄」「突然!マッチョマン」など、独特の個性を持つファミコンソフトを複数手がけたメーカーです。

「ビック東海のゲームにしては難易度のバランスが良く、アクションが苦手でも楽しめる」という評価は、逆説的に同メーカーの作品に一筋縄ではいかない印象があることを示しています。本作は「B級オーラが漂いながらも中身は電波だらけ」という評価と、「横スクロールのアクションゲームでかなり自由度が高いステージ構成」という評価が共存する、ビック東海らしい一本です。


第3章|ストーリー|199X年、世紀末爆弾をめぐる攻防

本作のストーリーは、昭和特撮ヒーローものを彷彿とさせる設定で展開されます。

時は199X年。秘密戦隊サーベルタイガーの隊員であるバンとマリーは、久しぶりの休暇を楽しんでいました。しかし隊長のハッスルワインよりバンに対して突然の出動命令が下されます。

その内容は衝撃的なものでした。世紀末爆弾「デッドエンド」の発明者であるプラム博士が、悪の組織ローブレイカーによって誘拐されたというのです。組織は魔の山「デーモンズヘッド」の山麓に立てこもり、降伏を要求していました。デッドエンドは一発で地球を破壊できる威力を持つため、総攻撃を仕掛けることは不可能。さらに偵察に向かったジョーからも連絡が途絶えたままです。

「広大な山麓から敵を探し出し、爆発を阻止できるのはバン、お前だけだ!」——隊長ハッスルワインの言葉を受け、バンは単身でデーモンズヘッドへと向かいます。

ストーリーはマルチエンディング構造となっており、爆弾が爆発するとバッドエンド、爆発を阻止するとグッドエンドという分岐が用意されています。


第4章|ゲームシステム詳細|全43ルートの自由探索とアイテム装備

全43ルートのオープンワールド的構成

本作の最大の特徴が、全43ルートにわたる広大なフィールドをプレイヤーが自由に探索する構成です。ゲームは1面からスタートし、その後ゲートに到達するたびに道選びでルートを選択できます。スタートボタンを押すと現在いるルートが表示される仕組みです。

本部(ローブレイカーの拠点)にたどり着くためには、7人の幹部(中ボス)と戦い、それぞれからキングメダルを入手する必要があります。ルートは単純な一本道ではなく、アイテムを使わないと発見できない隠し通路、特定の会話イベントを発生させないと進めないルートなど、メトロイド的な探索要素も盛り込まれています。クリア済みのルートを何度も往復して新たな進路を探すという体験も本作の醍醐味です。

また隠しルートも存在し、現在地ルートの画面では「ふめい」と表示される不明ルートもあります。

ライフとガッツのパラメーター設計

主人公バンのライフ管理は独特の設計です。ライフの上限は初期状態では4つですが、仙人の救出・ゴッドアイ入手・アポロンのけん入手という3つの条件を達成するごとに2ずつ上限が増加します。

ライフが4以上の場合は敵の攻撃を1回受けるとライフが1つ減りますが、ライフが3以下の場合は複数回の攻撃を受けて初めてライフが1つ減るという、ライフ量による難易度の変化が設けられています。ライフが0になると警告として画面が点滅し、この状態でさらに攻撃を受けるとミスになるという仕組みです。

なおゲームオーバーになった場合、通常のルートではミスしたルートの道選び画面から再スタートできる「はんげき!」というシステムがありますが、その際ガッツが50・POWERが4回復した状態で再開できます。

装備アイテムの重要性

本作では、特定のルートに進むためには対応する装備アイテムが必須となります。

  • スーパースーツ:これを装備しないと溶岩ルートを横断できず即死になります。また氷の洞窟でのクライミングも不可能です。
  • 水中スーツ(水中用装備):水中ルートでは装備なしで潜水すると一定時間ごとにライフが1つずつ減少します。

このように、ルートによって必要な装備が異なるため、探索の前にショップでの準備が重要です。ショップでは「ガッツ」という通貨でアイテムを購入でき、ショップに入った累計回数が30回になると全アイテムが半額で購入可能になるという要素もあります。

仙人から学ぶ特殊技能

ゲーム中には「ガッツ仙人」が登場し、修業を受けることで以下のような特殊技能が習得できます。

  • いっすんぼうしのじゅつ:バンが小さくなり、狭い場所を通れるようになる
  • かっとびのじゅつ:一度到達した分岐点へワープ可能
  • ねんりきいどうのじゅつ:空中を移動できるようになる
  • げんきのじゅつ:残りPOWERを全回復
  • しんくうけんのじゅつ:無敵状態になり、攻撃がキックになる(使用するとBGMも変化)

仙人を救出すると最大ガッツが99から999に大幅に増加するため、仙人の救出は攻略上の重要な目標となっています。

パスワードコンティニュー

ゲームは長期にわたるため、「マイクロレコーダー」というアイテムを使用することでパスワードを取得でき、中断後に続きからプレイできます。なおどのキングメダルをどこで取得したかもパスワードと一緒にメモしておかないと攻略で迷う可能性があります。


第5章|登場キャラクターと独特の世界観

本作には、ストーリーを彩る個性的なキャラクターが登場します。

バン:主人公。秘密戦隊サーベルタイガーの若き隊員。「豪快電撃小僧」の称号を持つヒーロー。

マリー:バンの相棒。共に休暇中だったが、バンが単身で任務に出ることになります。

ハッスルワイン:サーベルタイガーの隊長。バンに出動命令を下す張本人。

プラム博士:世紀末爆弾デッドエンドの発明者。ローブレイカーに誘拐されています。

7人の幹部(中ボス):ローブレイカーの幹部たち。各ルートの要塞に陣取っており、それぞれを倒すとキングメダルが手に入ります。

登場するNPCたちとの会話はゲームの進行に重要な影響を与えます。「特定の会話を発生させてフラグを立てないとイベントの起こらないルートがある」という設計のため、NPCとの会話を丁寧に読むことが攻略の鍵となります。


第6章|発売当時の評価

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは20点(満40点)、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」では16.83点(満30点)という評価でした。

当時の評価は「アイテムや武器も多彩で良くできたゲーム」という肯定的な声と、「ストーリーが珍ストーリー」という声が混在するものでした。「一言で言うならロックマンをビック東海テイストで味付けした」という表現は、本作の独特な個性を端的に表しています。

ゲームバランスについては「ビック東海のゲームにしては難易度のバランスが良く、アクションが苦手でも楽しめる」という評価があり、同メーカーの他作品と比較して遊びやすい部類に入るという評判です。「金の力(ガッツ)でアイテムとガッツを常に貯めておけばどんどん進められる」という言葉が示すように、資金管理をしっかりすれば攻略が進めやすい設計となっています。


第7章|現在のレトロゲームとしての価値

本作は現在の中古レトロゲーム市場でプレミア価格がついており、駿河屋では中古品が3,370円〜21,700円(状態による)の幅で取引されています。箱・説明書付きの完品はさらに高値となる傾向があります。

ビック東海の個性的なタイトルとして、また全43ルートという当時としては珍しい大規模なオープンワールド的構成を持つ作品として、レトロゲームコレクターや探索型アクションゲームのファンから一定の需要があります。現在バーチャルコンソールなどのデジタル配信は行われておらず、プレイするには実機とカートリッジが必要です。


まとめ|「珍ストーリー」と「探索の自由度」が同居する、ビック東海の意欲作

『電撃ビッグバン!』は、1989年1月27日にビック東海からファミリーコンピュータ向けに定価5,800円(税抜)で発売されたアクションアドベンチャーゲームです。秘密戦隊サーベルタイガーの隊員バンが、悪の組織ローブレイカーの世紀末爆弾「デッドエンド」爆発阻止のため、魔の山デーモンズヘッドへ単身乗り込む物語は「珍ストーリー」と評されながらも、全43ルートの自由探索・仙人からの特殊技能習得・装備アイテムによる新ルート開拓・7人の幹部との対決・マルチエンディングという充実した内容を持っています。

ビック東海らしいB級の雰囲気に満ちた世界観と、メトロイド的な探索型アクションが組み合わさった独特の作品として、レトロゲームの世界では知る人ぞ知る一本です。北米版『Clash at Demonhead』としても展開されたことが示すように、その個性はボーダーを超えた魅力を持っています。


本記事に記載の発売日・価格・ゲームシステム・ストーリー・評価情報は、複数の信頼できる情報源に基づいて執筆しております。

(出典 Youtube)


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