デッドフォックス【ファミコン】徹底解説|1990年発売・カプコンが手がけた麻薬組織壊滅ミッションの横スクロールアクション

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はじめに|ローリングサンダーを彷彿とさせるカプコン製スパイアクション

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1990年2月23日、カプコンからファミリーコンピュータ向けに定価5,800円(税抜)で発売された『デッドフォックス』は、ホワイトハウス直属の特殊部隊員・ケニー・スミスを操り、南米に点在する巨大麻薬組織のアジトに単身で乗り込んでいく横スクロールアクションゲームです。

なお本作には表記上の注意点があります。パッケージや説明書のタイトルは「デッドフォックス」ですが、ゲーム内のタイトル画面では「人間兵器デッドフォックス」と表示されます。「人間兵器」はゲーム内のみの表記です。

スピーディな移動、ジャンプしながら射撃できる機能、建物への出入り、人質の救出といった要素がスタイリッシュにまとまっており、「ローリングサンダー」(ナムコ)との類似性を指摘する声もあるゲームです。全7ステージを攻略しながらやがて明らかになる黒幕の正体という謎解き要素もあり、当時のカプコンらしいこだわりが随所に感じられる一本です。本記事では、基本情報からストーリー・ゲームシステム・評価まで詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトルデッドフォックス(ゲーム内表記:人間兵器デッドフォックス)
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1990年2月23日
発売元カプコン
ジャンルアクション(横スクロールアクション)
定価5,800円(税抜)
容量2MB
プレイ人数1人
ステージ数全7ステージ(計8面)
権利表記©CAPCOM 1990

パッケージや説明書には「デッドフォックス」と表記されており、「人間兵器」はゲーム内タイトル画面のみで使用される表記です。このような表記の揺れがあるため、検索時には両方の表記で情報を探す必要があります。


第2章|ストーリー|199X年、世界は麻薬の脅威にさらされていた

本作の舞台は近未来の199X年。世界は巨大麻薬組織の暗躍によって汚染され、街中には中毒患者があふれ、一般市民に恐怖をもたらしていました。

麻薬組織の壊滅を目指して動いていたFBIは、ついに巨大組織のアジトが南米に7か所あることを突き止めました。しかし直接手を下せないFBIは、ある精鋭部隊に依頼を持ちかけます。

その部隊の名は「第98特殊工作部隊、別名デッドフォックス部隊」。困難を、そして不可能さえも実行してしまう男たちが集まった、ホワイトハウス直属の特殊任務部隊です。隊員たちは自らを戦闘マシーンと化し、人間兵器へと鍛え上げた精鋭中の精鋭です。

アジトに爆破部員が送り込まれたものの、連絡が途絶えてしまいます。そこでジョーンズ司令官は1人の部下を呼びました。プレイヤーが操作するのは、このデッドフォックス部隊に所属する特殊任務官・ケニー・スミスです。

ケニーは人質を救出しながら、各アジトを壊滅させるミッションを遂行します。そして各ステージをクリアしていくごとに、徐々に黒幕の正体が明らかになっていきます——。


第3章|ゲームシステム詳細|スピーディな移動とジャンプ射撃の組み合わせ

横スクロールアクションの基本構成

本作は右スクロールを基本とした横スクロールアクションゲームです。プレイヤーはケニー・スミスを操作し、各ステージに散在する敵兵を撃破しながら先へ進み、人質を救出しながらステージクリアを目指します。

キャラクターのグラフィックは比較的大きく描かれており、当時のカプコンのアクションゲームらしいビジュアルの存在感があります。

ジャンプしながら射撃できるアクション性

本作の特徴的なアクション要素が「ジャンプ中に弾を撃てる」機能です。多くの横スクロールアクションゲームではジャンプ中の攻撃が制限されることが多い中、本作では空中での射撃が可能で、戦闘の自由度が高まっています。また方向転換も自在に行えるため、背後から近づく敵にも素早く対応できます。

移動スピードがスピーディに設定されており、テンポ良くステージを進めることができるのも本作の魅力のひとつです。

建物への出入りと人質救出

ステージの道中には建物が配置されており、ドアから出入りすることができます。建物内には人質が捕らわれている場合があり、救出することが攻略上の重要な要素となります。

この建物への出入りという要素は、ナムコの名作横スクロールアクション「ローリングサンダー」(1986年)と類似しているとして語られることがあります。操作感や雰囲気を含めて「どこかで見た」感が強いと評されることもありますが、本作独自の快適な操作性は一定の評価を受けています。

3段階の難易度設定

本作にはEASY・NORMAL・HARDの3段階の難易度が用意されています。ただし、EASYであっても難しい場面はしっかり難しく設定されており、初心者への配慮に加えてやり応えも備えた設計となっています。

黒幕の存在と全7ステージ構成

本作は全7ステージ(計8面)構成で、ステージをクリアするごとに物語が進展し、黒幕の正体が徐々に明らかになっていきます。スパイアクション映画のような展開が、単なるアクションゲームを超えた物語の奥行きを生み出しています。


第4章|「ローリングサンダー」との比較

本作を語る上で避けられないのが、ナムコの名作「ローリングサンダー」との比較です。

「ローリングサンダー」は1986年にアーケードで稼働し、1988年にファミコン版が発売されたスパイアクションゲームで、建物への出入り・残弾数の管理・敵兵を撃ち倒しながら進む横スクロールアクションという基本設計を持ちます。

本作『デッドフォックス』は操作の基本構造においてローリングサンダーと類似する要素が多く、「操作も含めてどっかで見た感が非常に強くオリジナリティのカケラもない」という辛口の評価もあります。一方で「移動はスピーディだしジャンプしながら射撃できたり方向転換もできたりする。操作性自体は悪くない」という評価もあり、「よく出来た模倣作」として一定の評価を得ているのが本作の立場といえます。

ローリングサンダーをプレイしたことがある方には親しみやすく、より軽快な操作感で楽しめる作品として手に取ることができるでしょう。


第5章|カプコンとしての本作の位置づけ

1990年のカプコンといえば「ファイナルファイト」(アーケード・1989年)「ストリートファイターII」(アーケード・1991年)へとつながるアクション・格闘ゲームの黄金期を迎えつつある時期でした。ファミコンにおいても「デビルワールド」「1942」「バルガス」「魔界村」など、独自の個性を持つ作品を多数手がけてきたカプコンが、1990年2月に送り出したのが本作です。

本作が発売された1990年2月という時期は、前月の1990年1月26日に「ファイナルファイト」のスーパーファミコン版開発が話題となりつつあった頃で、カプコンが徐々に次世代ハードへと移行しつつあった過渡期にあたります。そうした時代背景の中で、既存のファミコン向けにリリースされた本作は、カプコンの安定したアクションゲーム作りの技術が発揮された一本といえます。


第6章|発売当時の評価

本作はリリース当初から賛否が分かれる評価を受けました。

「ローリングサンダー」との類似性を指摘する声がある一方で、快適な操作性・スピーディな移動・ジャンプ射撃という組み合わせが「アクションゲームとして普通に遊べる」という評価を生み出しています。

ユーザー投票では「良ゲー5票・クソゲー1票・合計6票」という結果となっており、プレイした方からの評価は概ね良好です。オリジナリティの欠如という弱点はあるものの、ゲームとしての完成度は一定水準以上にあることが見てとれます。


第7章|現在のレトロゲームとしての価値

本作は現在の中古レトロゲーム市場において、比較的プレミア価格がついているソフトのひとつです。箱・説明書付きの完品で6,400円前後の価格で取引されている事例が確認されており、発売当時の定価5,800円を上回る価格となっています。

カプコンの1990年代初頭のマイナータイトルとして希少性があり、スパイアクションというジャンルのファミコンソフトとして独自のポジションを持っています。「ローリングサンダー」系統の横スクロールアクションを好む方や、カプコンのファミコン作品を網羅したいコレクターにとっては、押さえておきたい一本です。


まとめ|カプコンが贈る麻薬組織壊滅ミッション、スパイアクションの快作

『デッドフォックス』は、1990年2月23日にカプコンからファミリーコンピュータ向けに定価5,800円(税抜)で発売された横スクロールアクションゲームです。ホワイトハウス直属の特殊部隊員・ケニー・スミスとして、南米に点在する巨大麻薬組織の7か所のアジトへと単身で挑みます。

スピーディな移動・ジャンプ中の射撃・建物への出入り・人質救出・3段階の難易度・そして徐々に明かされる黒幕の正体という要素が組み合わさった本作は、「どこかで見た」感があるとしても「操作性は悪くない」と評されるカプコンらしい安定したアクション品質を持っています。「ローリングサンダー」が好きな方はぜひ一度手にとってみてください。


本記事に記載の発売日・価格・容量・ゲームシステム・ストーリー・評価情報は、複数の信頼できる情報源に基づいて執筆しております。

(出典 Youtube)


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