つるピカハゲ丸 めざせ!つるセコの証【ファミコン】徹底解説|1991年発売・「屁ゲー」と命名された伝説の珍作キャラゲー

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はじめに|「クソゲーとは失礼な。せめて屁ゲーと読んで」

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1991年12月13日、ジャレコからファミリーコンピュータ向けに定価6,300円(税抜)で発売された『つるピカハゲ丸 めざせ!つるセコの証』は、のむらしんぼ先生原作の人気漫画『つるピカハゲ丸』を題材としたアクションゲームです。

本作は後にいわゆる「クソゲー」や「バカゲー」として語られるようになりましたが、原作者ののむらしんぼ先生はそれに対して「クソゲーとは失礼な。せめて屁ゲーと読んで」という、愛情あふれるユニークなコメントを残されています。

宇宙から飛来した「つるセコの証」を手に入れて「つるセコキング」を目指すという、原作の「セコい節約術」の世界観から大きく外れたシュールなSF設定。ピラミッドやジャングルが徒歩圏内にあるフィールド構成。独特の頭突きアクション——。原作ファンでさえ「大丈夫だったのか?」と首をひねるほどアバンギャルドな本作を、本記事では基本情報からゲームシステム・原作との関係・評価まで詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトルつるピカハゲ丸 めざせ!つるセコの証
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1991年12月13日
発売元ジャレコ
ジャンルアクション(アクション+アドベンチャー)
定価6,300円(税抜)
容量ROM 128K・RAM 128K
型番JF-34
プレイ人数1人

本作の著作権表記はアニメ版(「つるピカハゲ丸くん」)のものが使用されています。これは、原作漫画のイラストを使用しながらも、正式には漫画版ではなくアニメ版のタイアップ作品という位置づけになっているためです。


第2章|原作「つるピカハゲ丸」について

本作の題材となる原作漫画「つるピカハゲ丸」は、のむらしんぼ先生によって描かれ、小学館の「コロコロコミック」などに連載された人気漫画です。

3本しか髪の毛がない小学生・ハゲ田ハゲ丸と、彼の一家が独自に編み出した極端な節約術「つるセコ」に励む日常を描いたギャグ漫画で、ハゲ丸のぶっとんだ節約術に学校や町が大混乱するという内容が子供たちに大受けしました。1987年には小学館漫画賞児童部門を受賞した、コロコロコミックを代表する名作です。

「つるセコ」とは本作オリジナルの造語で、ハゲ丸ファミリーが実践するセコくてたくましい節約術のことを指します。この言葉は後に「コロコロコミック」の後続作「スーパーマリオくん」でも使用されるほど、当時の小学生の間に浸透した言葉となりました。なお、原作者ののむらしんぼ先生ご自身も「なぜヒットしたかわからない」とおっしゃっているとのことで、時代の空気をつかんだ作品として語り継がれています。

テレビアニメ「つるピカハゲ丸くん」について

原作漫画を元にしたテレビアニメ「つるピカハゲ丸くん」は、テレビ朝日系列局でシンエイ動画の制作により1988年3月3日から1989年8月6日まで放送されました。

本作ファミコン版はこのアニメの放送終了後(1991年)の発売であるため、アニメ放映と直接タイアップした作品ではありません。なお、ゲームタイトルは漫画版に準じた「つるピカハゲ丸」ですが、アニメ版は「つるピカハゲ丸くん」とタイトルが微妙に異なっています。


第3章|ゲームのストーリー|原作から大きく離れたSF設定

本作のストーリーは、原作漫画の「セコい節約術」という世界観から大きく外れた、独自のSF的設定となっています。

はるか昔、「つるセコの証」と呼ばれるものが宇宙から地球へ飛来してきました。「つるセコキング」は、それによって「つるセコ」に目覚めた人物です。主人公のハゲ丸は、その継承者として選ばれた存在。「つるセコの証」が世界中のどこかに隠されており、ハゲ丸はそれを探し出す旅に出ることになります。最終目標は「つるセコの証」を手に入れ、人類を導くリーダー「つるセコキング」になることです。

原作での「つるセコ」は「セコい節約術」を意味していましたが、ゲームでは「物を蓄える力」という、やや異なるニュアンスで使われています。この設定の大胆な変更が、本作のアバンギャルドな世界観を生み出しています。

ピクシブ百科事典の記述によれば、本作は「作者ののむらしんぼ先生があずかり知らぬところで編集者や作者、さらにはオバケのQ太郎に酷似したキャラまで登場した非常にアバンギャルドな内容」であり、後にのむらしんぼ先生が「大丈夫だったのか?」と発言されたことが記録されています。


第4章|ゲームシステム詳細|横スクロールアクション+アドベンチャー要素

横スクロールアクション+コマンド選択のハイブリッド

本作は横スクロールのアクションゲームに、コマンド選択式のアドベンチャー要素を組み合わせたハイブリッド構成を採用しています。

「アドベンチャーステージで情報を集め、アクションステージに挑んでいく」という流れが基本で、アドベンチャー部分では情報収集やアイテム取得を行い、アクション部分では横スクロールでステージを攻略します。

当然ながら原作の「セコさ」を反映したお金集めの要素も盛り込まれており、お金を集めることがゲームの攻略に関係する仕組みになっています。

頭突きアクション

本作のアクションの核となるのが「頭突き」です。いわゆるプラットフォームゲームでよく見られる「敵を踏みつけて倒す」のではなく、頭突きを用いて敵を倒すというアクションが採用されています。このやや独特な攻撃方法が、本作のゲームプレイにユニークな感触を与えています。

シュールなフィールド構成

本作のフィールドについて、「フィールドは適当極まりなく、ピラミッドやジャングルが徒歩圏内にある」という評価が残っています。世界中を舞台にした「つるセコの証」探しというストーリー上の理由はあるものの、その地理的な非現実感はゲームのシュールな世界観をさらに際立たせています。

難易度について

全体的な難易度はやや高めとなっています。一方で、攻略に慣れればおよそ1時間程度でクリアできる程度のボリュームとまとめられており、ショートプレイでの体験が可能なゲームとして評価されています。


第5章|原作ファンからの評価|「理想的なキャラゲー」という見方も

本作は「バカゲー」「クソゲー」と称されることが多く、後に「伝説のクソゲーランキング」にもノミネートされた経歴を持ちます。

しかし一方で、「難易度はやや高めだが原作ネタは多く、原作を知っていればより楽しめる」という評価もあり、単純に否定的に見るだけでは本作の全貌は伝わりません。「理想的なキャラゲーと言えよう」という評価は、原作の要素がゲームの中に多く盛り込まれているという観点から与えられたものです。

なお、著作権表記はアニメ版のものが使用されながら、マップ画面ではアニメ版のオープニングが流れるという演出も取り入れられており、当時のアニメファンにとってはなじみ深い音楽を楽しめる要素となっています。

原作者ののむらしんぼ先生が本作について「クソゲーとは失礼な。せめて屁ゲーと読んで」とユーモラスにコメントされているのは、本作の個性を非常によく表した名言として、レトロゲームファンの間で今も語り継がれています。


第6章|ジャレコというメーカーと本作

本作を発売したジャレコは、「忍者じゃじゃ丸くん」「ゲゲゲの鬼太郎」「泡沫伝説サボーテン」など、ファミコン時代にキャラクターゲームを多数手がけたメーカーです。個性的なラインナップで一部のレトロゲームファンから熱い支持を受けているメーカーでもあります。

本作が発売された1991年12月は、すでにスーパーファミコンが市場の中心となりつつあったファミコン後期。そのような時期に、アニメ放送終了から2年以上が経過した「つるピカハゲ丸」を題材としたゲームが登場したことは、キャラクターの根強い人気の証ともいえます。


第7章|現在のレトロゲームとしての価値

本作は現在のレトロゲーム市場では、比較的プレミア価格がついているソフトのひとつです。「伝説のクソゲーランキング」へのノミネートや原作漫画・アニメの知名度、そして「屁ゲー」というユニークなコメントとあわせて、話題性の高いコレクターズアイテムとして一定の需要があります。

「バカゲー・クソゲー」としての評判と、「原作ネタが多く原作を知っていれば楽しめる」という評価が共存する、二面性を持った独特のポジションを持つ本作。時代を超えてのむらしんぼ先生の言葉通り「屁ゲー」として愛されるレトロゲームの珍品として、ぜひ一度触れてみてください。


まとめ|「屁ゲー」と命名された、のむらしんぼ先生公認の珍作キャラゲー

『つるピカハゲ丸 めざせ!つるセコの証』は、1991年12月13日にジャレコからファミリーコンピュータ向けに定価6,300円(税抜)で発売されたアクションゲームです。のむらしんぼ先生原作の人気漫画『つるピカハゲ丸』を題材に、横スクロールアクションとコマンド選択式アドベンチャーを組み合わせた内容となっています。

宇宙から飛来した「つるセコの証」を探すというシュールなSF設定、ピラミッドとジャングルが徒歩圏内というアバンギャルドなフィールド、頭突きアクション、お金集め要素——原作の世界観から大きく外れながらも原作ネタを盛り込んだ本作は、「理想的なキャラゲー」と「バカゲー」という両方の評価を持つ、唯一無二の一本です。原作者ののむらしんぼ先生が「せめて屁ゲーと読んで」と愛情込めて評したこの作品を、ぜひコロコロコミック世代の方に体験していただきたい一本です。


本記事に記載の発売日・価格・容量・型番・ゲームシステム・原作情報・評価は、ファミ通.com、ピコピコ大百科、ファミコン堂、レトロゲームの説明書保管庫、ピクシブ百科事典、Weblio辞書(つるピカハゲ丸の項目・Wikipedia転載)、ゲームカタログ(gamecatalog.net)、dankaijr.com、マンガペディアに基づいております。

(出典 Youtube)


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