脱獄 プリズナー・オブ・ウォー【ファミコン】徹底解説|1989年発売・SNKのアーケード名作をファミコンに移植した戦場ベルトスクロールアクション

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はじめに|1988年アーケードの傑作がファミコンに上陸

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1989年6月30日、ケイ・アミューズメントリースからファミリーコンピュータ向けに定価5,600円(税抜)で発売された『脱獄 -Prisoners of War-』(だつごく プリズナー・オブ・ウォー)は、SNKが1988年11月にアーケードで稼働させたベルトスクロールアクションゲームの家庭用移植版です。

敵の捕虜収容所から脱出するところからゲームが始まり、戦場を舞台に素手や武器を駆使して敵兵を倒しながら進む骨太なアクションゲームです。アーケード版では2人同時プレイが可能でしたが、ファミコン版では1人プレイのみとなった代わりに、敵キャラクターの種類増加や強化アイテムの追加、各ステージへのボス戦の追加など、ファミコン版独自のアレンジが加えられています。

現在はアーケード版がハムスター社の「アーケードアーカイブス」シリーズでPS4・Nintendo Switch向けに配信されており、現代のプレイヤーも原作を楽しめる環境が整っています。本記事では、基本情報からゲームシステム・アーケード版との違い・評価まで、詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

ファミ通.com・ファミコンゲームカタログ(gamecatalog.net)・ピコピコ大百科・Wikipedia(Weblio辞書転載)など複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトル脱獄 -Prisoners of War-(プリズナー・オブ・ウォー)
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1989年6月30日
発売元ケイ・アミューズメントリース
ジャンルアクション(ベルトスクロールアクション)
定価5,600円(税抜)
プレイ人数1人
権利表記©1989 K・AMUSEMENT LEASING CO. ©1989 SNK CORPORATION

権利表記が示す通り、発売元はケイ・アミューズメントリース(K・AMUSEMENT LEASING CO.)、アーケード原作の版権はSNK CORPORATIONが持っています。ファミコン版の海外版タイトルは「P.O.W.: Prisoners of War」として北米向けのNESにも発売されています。


第2章|原作アーケード版について|SNKが1988年に送り出したベルトスクロールの傑作

ファミコン版の原作となるアーケードゲーム『脱獄 -Prisoners of War-』は、SNKが開発し1988年11月にアーケードで稼働を開始した横スクロールのベルトスクロールアクションゲームです。

Wikipedia(Weblio辞書転載)によれば、アーケード版の基本設定は「1Pは青い服を着た金髪の男性で、2Pは赤い服を着た黒髪の男性」となっており、この2人プレイキャラクターの色分け設定は「業務用『ダブルドラゴン』(1987年)を意識しているといえる」とも評されています。

アーケード版では2人同時プレイが可能なベルトスクロールアクションであり、ニコニコ大百科の記述によれば「ステージの最後には一応ボス戦があるがザコ戦の延長程度であり、ゲームとしては単調さもある」という評価がある一方、「最後の一撃の爽快感は健在」として格闘の手触りは高く評価されていました。

アーケード版はその後、2011年にSNKアーケードクラシックスゼロ(PSP)に収録、2020年にはハムスター社のアーケードアーカイブスシリーズとしてPS4・Nintendo Switch向けに配信されており、現在も手軽に遊べる環境が整っています。


第3章|ゲームのストーリー|捕虜収容所からの決死の脱出

Wikipedia・Weblio辞書・ピコピコ大百科で確認できるストーリーの概要は以下の通りです。

ゲームの舞台は戦場。主人公「バート大尉」は敵軍に捕らえられ、収容所に捕虜として閉じ込められています。ゲームはこのバート大尉が捕虜収容所を脱獄するシーンから始まります。収容所の外に出た後は、敵兵が跋扈する戦場を縦断しながら基地への帰還を目指して戦い続けます。

「脱獄するシーンからゲームが始まる」というオープニングの演出は、1988年当時のアクションゲームとしても個性的なものでした。タイトルの「Prisoners of War」(P.O.W.)は「戦争捕虜」を意味する軍事用語であり、作品の世界観を端的に示しています。


第4章|ゲームシステム詳細|素手・武器・ジャンプで戦う全4ステージ構成

基本的なゲームプレイ

本作はベルトスクロール形式のアクションゲームであり、主人公のバート大尉を操作して画面を右方向へ進みながら次々と現れる敵兵を倒していきます。全4ステージ構成で、各ステージの終わりにボス戦が待ち受けています(ボス戦はファミコン版での追加要素)。

ピコピコ大百科によれば「全4ステージ構成」であることが確認されており、ニコニコ大百科の記述でも同様のステージ構成が記録されています。

アーケード版からの操作変更点

ニコニコ大百科の解説によれば、ファミコン版ではアーケード版からボタン数が一つ減っているため「AB同時押しがジャンプキック(空ジャンプではなく必ず蹴る)になっている」という変更が行われています。またアーケード版では「ジャンプで敵の動きが止まる現象」があったものが、ファミコン版では「なくなったのでより打撃の間合いを重視した戦略が必要になる」設計に変更されています。

被弾後の無敵時間がない仕様

レトロゲームの説明書保管庫では「プレイヤーに被弾後の無敵時間が無いためあっという間に殺されたりする」という特徴が記されています。一般的なアクションゲームでは被弾した後に一定時間無敵になる「無敵時間」が設けられているものが多いですが、本作にはその仕様がなく、複数の敵に囲まれると立て続けにダメージを受けてしまいます。これが本作の難しさの大きな要因のひとつです。

一方で同記事では「クリア不能なほどの鬼畜難易度ではない」とも評されており、適切な立ち回りを覚えればクリアが可能なバランスとなっています。

ファミコン版での追加・変更要素

ピコピコ大百科・レトロゲームの説明書保管庫・ニコニコ大百科の各記述を総合すると、ファミコン版での主な追加・変更点は以下の通りです。

追加された要素

  • 各ステージに明確なボス戦が追加
  • 強化アイテムの追加(建物の中に入ると強化アイテムが入手可能)
  • 敵キャラクターの種類が増加
  • 水上エリアの追加(キックやジャンプが使えない制約がある)

削除・変更された要素

  • 2人同時プレイが1人プレイのみに変更
  • トドメ攻撃のモーション変化の演出が削除
  • ボタン操作系の変更(AB同時押しがジャンプキックに)

ニコニコ大百科では「ステージにバリエーションがある」という評価がなされており、アーケード版の単調さを補う形でファミコン版の独自アレンジが機能していると評価されています。

各ステージのテーマ

レトロゲームチラシ資料(retrogamegoods.com)やニコニコ大百科の記述から確認できる各ステージの特徴として、収容所脱出に始まり屋外の戦場、そして建物内部、水上エリアと多彩な環境でのバトルが展開されます。特に水上エリアはキックやジャンプが使えないという制約が課され、通常とは異なる戦術が求められます。


第5章|原作SNKとケイ・アミューズメントリースの関係

本作の権利表記が「©1989 K・AMUSEMENT LEASING CO. ©1989 SNK CORPORATION」の二社となっていることが示すように、アーケード原作を作ったSNKと、それをファミコンに移植・販売したケイ・アミューズメントリース(KAC)は別会社です。

SNKは言わずと知れた「メタルスラッグ」「KOF(ザ・キング・オブ・ファイターズ)」「餓狼伝説」などの格闘・アクションゲームで世界的に知られる老舗ゲームメーカーです。1980年代はアーケード市場で数多くの人気作品を生み出しており、本作『脱獄』もその一翼を担う作品でした。

ケイ・アミューズメントリースは、このSNKの作品をファミコン向けにライセンスを得て移植・販売したメーカーです。ファミコン版のパッケージやチラシには両社の名前が記載されており、当時からアーケード版との関係性が明確にされていました(retrogamegoods.comの当時のチラシ資料より)。


第6章|発売当時の評価

Wikipedia(Weblio辞書転載)によれば、ゲーム誌『ファミコン通信』(現ファミ通)のクロスレビューでは合計23点(満40点)の評価を受けています。

またファミコン版チラシを所持・紹介するレトロゲームグッズサイト(retrogamegoods.com)では「ファミコン後期のソフトだけあって、グラフィックも音もゲーム性も良い出来です!」というコメントが記されており、ファミコンの性能が成熟した時期の作品らしいクオリティが評価されています。

レトロゲームの説明書保管庫でも「グラフィックも並以上」という評価がなされており、見た目の完成度についてはファミコンソフトとして一定以上の水準に達していたことが複数のソースから確認できます。


第7章|アーケードアーカイブスでの現在の楽しみ方

現在、アーケード版『脱獄 -Prisoners of War-』はハムスター社の「アーケードアーカイブス」シリーズを通じて楽しむことができます。

Wikipedia(Weblio辞書転載)によれば、アーケード版は2020年にPS4版・Nintendo Switch版がアーケードアーカイブスで配信を開始しました。「アーケードアーカイブス 脱獄」という名称でハムスター公式ウェブサイトにも掲載されており、現代の環境でオリジナルのアーケード版を体験することが可能です。

またアーケード版は2011年にPSP用ソフト『SNKアーケードクラシックスゼロ』に収録された実績もあり、SNKアーカイブの文脈でも重要な位置づけの作品として扱われています。

ファミコン版については、バーチャルコンソールなどでのデジタル配信は行われていないため、現在プレイするには実機と実物のカートリッジが必要です。


第8章|現在のレトロゲームとしての価値

だんぼーるはうすブログの記録では、駿河屋での取引価格が箱説明書付き完品で18,000円、ソフト単体は品切れという状況が確認されており、かなりプレミア価格がついているレアソフトとして扱われています。

ケイ・アミューズメントリースというマイナーなメーカーブランドのファミコンソフトであること、1989年という時期の発売で流通数がそれほど多くなかったこと、そしてSNKアーケード作品のファミコン移植版という希少な組み合わせが重なり、レトロゲームコレクターの間では比較的入手の難しい一本となっています。


まとめ|SNKアーケードの骨太アクションをファミコンで体験できる希少な一本

『脱獄 -Prisoners of War-』は、1989年6月30日にケイ・アミューズメントリースからファミリーコンピュータ向けに定価5,600円(税抜)で発売されたアクションゲームです。SNKが1988年11月にアーケードで稼働させたベルトスクロールアクションのファミコン移植版として、2人同時プレイは削除されたものの、ボス戦の追加・強化アイテムの追加・水上エリアの追加・敵キャラクターの増加といったファミコン独自のアレンジが施されています。

被弾後の無敵時間がないという緊張感のある設計と、全4ステージのバラエティ豊かなステージ構成、そして「最後の一撃の爽快感」というベルトスクロールアクションの醍醐味が凝縮された本作は、当時のファミコンソフトとして完成度の高い一本として評価されています。現在は中古市場でもプレミア価格がつく希少ソフトですが、アーケード版はアーケードアーカイブスで現代でも楽しめますので、まずはそちらで原作の世界観に触れてみてください。


本記事に記載の発売日・価格・ゲームシステム・評価情報は、ファミ通.com、Wikipedia(脱獄 -Prisoners of War-の項目)、Weblio辞書(同Wikipedia転載)、ピコピコ大百科、ファミコンゲームカタログ(gamecatalog.net)、レトロゲームの説明書保管庫、ニコニコ大百科(脱獄SNKの項目)、レトロゲームグッズ資料(retrogamegoods.com)に基づいております。

(出典 Youtube)


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