はじめに|5年ぶりに帰ってきた名人、そして恐竜という新戦力
※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。
1991年4月26日、ハドソンからファミリーコンピュータ向けに定価5,800円で発売された『高橋名人の冒険島II』は、1986年の第1作から(『BUGってハニー』を除き)5年ぶりとなる待望の続編です。
発売当時はすでにスーパーファミコンが話題の中心となっていた時期でしたが、そのファミコン末期にあえて登場した本作は、前作の基本システムを踏まえながら「恐竜を仲間にして戦う」という新要素を大胆に追加し、シリーズに新たな魅力を加えました。空を飛んだり炎を吐いたりといった特技を持つ複数の恐竜たちと力を合わせ、8つの島を舞台にティナを救い出す冒険はこれまでにない爽快感をプレイヤーに与えました。
本記事では、基本情報からゲームシステム・8つの島の紹介・バーチャルコンソールでの展開まで、『高橋名人の冒険島II』のすべてを詳しく解説いたします。
第1章|基本情報・スペック
Wikipedia・ファミコンゲームカタログ・ファミコン堂・レトロゲームズなど複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| タイトル | 高橋名人の冒険島II |
| 機種 | ファミリーコンピュータ(FC) |
| 発売日 | 1991年4月26日 |
| 発売元 | ハドソン |
| ジャンル | 横スクロールアクション |
| 定価 | 5,800円(税抜) |
| プレイ人数 | 1人 |
北米での海外版タイトルは「Adventure Island II」です。また本作の翌年となる1992年3月6日にはゲームボーイ版「高橋名人の冒険島II」も発売されており、ゲームボーイ版はファミコン版から難易度調整などが行われたバージョンとなっています。
第2章|シリーズにおける本作の位置づけ
冒険島シリーズは1986年9月12日に第1作『高橋名人の冒険島』がハドソンから発売されたことから始まります。元はセガ(開発はウェストン)のアーケードゲーム『ワンダーボーイ』のライセンスを受けて移植した作品で、当時ファミコン少年の間で絶大な人気を誇った高橋名人を主人公に据えた横スクロールアクションとして大ヒットしました。
その後1987年には、同じくハドソンから『高橋名人のBUGってハニー』が発売されましたが、これはアニメ版キャラクターを使ったスピンオフ的な立ち位置の作品です。本作『高橋名人の冒険島II』は、「冒険島シリーズの正統続編」として5年ぶりに発売された作品であり、Wikipedia(高橋名人の冒険島の項目)においても「1987年の『高橋名人のBUGってハニー』を経て5年ぶりに発売された続編」と明記されています。
第3章|ストーリー|ベルゼバフに奪われた8つの島とティナ
ファミコン堂(famicomdo.com)に掲載されたWikipedia引用の紹介文で確認できるストーリーは以下の通りです。
前作でキュラ大王との死闘を演じ、ティナを救い出した高橋名人。アドベンチャーアイランドは元の平和な国に戻り、名人とティナの2人は大自然の仲間たちと共にのんびりと暮らしていました。
そんなある日、悪の侵略者「ベルゼバフ」がアドベンチャーアイランドに目をつけ、侵略を開始します。瞬く間に8つの島はベルゼバフの手下により占領され、ティナまでがベルゼバフに連れ去られてしまいます。名人と仲間たちはティナを救い、アイランドの平和を取り戻すために、新たな戦いへと出発します。
前作の主敵「キュラ大王」に代わり、今回の大ボスは「ベルゼバフ」です。ベルゼバフとはユダヤ・キリスト教の悪魔の名前(ハエの王)に由来しており、レトロゲームの説明書保管庫のレビューでも「大ボスは名前から分かる通りハエ」と紹介されています。
第4章|全8つの島|それぞれの個性豊かなステージ
本作の舞台となるアドベンチャーアイランドには8つの島があり、各島に複数のステージが用意されています。複数のレビューサイトで確認できる8つの島は以下の通りです。
しだの森島 緑豊かな森が舞台の最初の島。ゲームの基本操作を覚えながら進める入門的な島です。
恐竜湖島 恐竜たちが生息する湖のほとりの島。本作の新システム「恐竜を仲間にする」という醍醐味を最初に体験できます。
砂漠島 灼熱の砂漠が舞台。変化に富んだ地形と敵配置が特徴的なステージです。
氷河期島 凍った大地が舞台の氷のステージ。滑りやすい地形が操作に緊張感をもたらします。
洞窟島 暗い洞窟の中を進む探索型ステージ。視界の悪さが難易度を高めています。
ふんわか雲島 空の上の雲の世界が舞台。ここでこそ飛行できる恐竜の活躍の場が広がります。
火山島 溶岩が噴き出す火山地帯が舞台。後半のステージらしい厳しい難易度が待ち受けます。
大恐竜島 最終ステージとなる恐竜の巨大な島。マップ画面に恐竜が大きく描かれているにもかかわらず、ステージ内には敵として恐竜が登場しないという独特の仕様でも知られます。
第5章|ゲームシステム詳細|恐竜・アイテムストックという新要素
前作から引き継がれた基本システム
横スクロールでステージを進み、体力ゲージ(バイタリティゲージ)が時間経過とともに減っていくシステムは前作から引き継がれています。果物などのアイテムを取得することでゲージが回復し、ゲージがゼロになるとミスとなります。石斧を投げて敵を倒しながら右方向に進んでいく基本的な流れも同様です。
最大の新要素|恐竜を仲間にする
本作で最も大きく追加された要素が「恐竜を仲間にして戦う」システムです。任天堂大辞典(任天堂大辞典 wiki.mobile-gb.com)でも「空を飛んだり炎を吐いたりといった能力を持つ恐竜を仲間にして戦う事が出来る」と紹介されており、各恐竜が固有の特技を持っています。
恐竜に乗っている間はパワーアップした状態で戦えるため、難しいステージも攻略しやすくなります。また、前年に発売された『SUPER MARIO WORLD』(1990年、任天堂)のヨッシーシステムとの類似性が指摘されており、同作の影響を受けた設計とも評されています。
アイテムストックシステム
もうひとつの重要な新要素が「アイテムストック」機能です。石斧や仲間の恐竜をストックして次のステージに持ち越せるようになりました。
ただしコンティニュー時にはストックしたアイテムが引き継がれない仕様となっており、この点が難易度を高める要因のひとつとなっています。前作と比較して全体的な難易度は抑えられた設計となっていますが(特に前半)、終盤のステージはやはり相応の手強さです。
ボスキャラとの戦い
各島の最終ステージにはボスキャラクターが待ち受けています。ボスを倒すことでその島を解放し、次の島へと進むことができます。
第6章|前作との比較|進化した点・変わらない魅力
進化した点
前作では非常に厳しい難易度として知られていましたが、本作では全体的な難易度バランスが見直され、より多くのプレイヤーが楽しめる設計になっています。恐竜システムとアイテムストックにより、難所での立ち回りの選択肢が増えたことも遊びやすさの向上に貢献しています。また8つの島という多彩な舞台設定により、それぞれのステージに異なるテーマと雰囲気が与えられ、マップ画面での島選択という構成がゲームにメリハリをもたらしています。
変わらない魅力
一方で、シリーズの根幹である「横スクロールアクションを一気に突き進む」というシンプルな爽快感は本作でも健在です。前作から引き継いだバイタリティゲージの緊張感、石斧での攻撃感といったシリーズの特徴的な手触りはそのままに、新要素が上乗せされた構成となっています。
第7章|バーチャルコンソールでの展開
本作はファミコン版発売後も、以下のプラットフォームで配信されています。
Wiiバーチャルコンソール(2010年12月28日配信) Wii向けにファミコン版が配信され、現代のプレイヤーも手軽に楽しめるようになりました。
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール(2013年4月24日配信) 携帯ゲーム機向けにも配信され、外出先でも本作を楽しめる環境が整いました。
なお同名のゲームボーイ版「高橋名人の冒険島II」は2011年7月13日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールにて配信されており、ファミコン版とゲームボーイ版の両方を3DSで楽しむことができました。
第8章|シリーズのその後とレトロゲームとしての価値
本作の発売後、冒険島シリーズはファミコンで年1本ペースでの発売が続きました。1992年にはスーパーファミコン向けに『高橋名人の大冒険島』が(ハドソンのSFC参入第1弾として)発売され、同年にPCエンジン向けの『高橋名人の新冒険島』も登場しています。ファミコン末期まで続いたシリーズ展開の起点となった本作は、冒険島シリーズ史においても重要な位置を占めています。
定価5,800円で発売された本作は、現在のレトロゲーム市場では比較的入手しやすい価格帯で流通している場合が多い一方、バーチャルコンソールでの配信によってデジタルでも楽しめた経緯があります。シリーズファンはもちろん、横スクロールアクションが好きなレトロゲームファンにとって、今でも楽しめる一本です。
まとめ|恐竜と共に8つの島を制覇する、爽快アクションの続編
『高橋名人の冒険島II』は、1991年4月26日にハドソンからファミリーコンピュータ向けに定価5,800円で発売された横スクロールアクションゲームです。1986年の第1作から(BUGってハニーを除き)5年ぶりとなる正統続編として、恐竜を仲間にするシステム・アイテムストック機能・8つの個性豊かな島というステージ構成を新たに加え、シリーズの魅力を大きく広げた一本です。
Wiiおよびニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信され、現代でも親しまれてきた本作を、ぜひ一度体験してみてください。恐竜とともに8つの島を駆け抜ける冒険は、レトロゲームの醍醐味を存分に味わわせてくれます。
本記事に記載の発売日・価格・ゲームシステム・シリーズ情報は、Wikipedia(高橋名人の冒険島の項目)、ファミコンゲームカタログ(gamecatalog.net)、ファミコン堂(famicomdo.com)、任天堂大辞典(wiki.mobile-gb.com)、レトロゲームの説明書保管庫、およびレトロゲームズ(retrogamez.net)に基づいております。
(出典 Youtube)
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