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スーパーファミコン後期に任天堂から登場した『平成 新・鬼ヶ島』を覚えていますか。前編と後編に分かれたアドベンチャーゲームで、ROMカセット版は1998年5月23日に発売されました。ファミコンのディスクシステムで人気を集めた『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』でお供役だった動物たちが主役になる、少し変わった外伝作品です。
この記事では、前編と後編をひとつの作品として、発売日や発売までの経緯、ゲームの特徴、前作との関係、その後の配信情報までをまとめて整理します。ファミコンやスーファミで昔話アドベンチャーを遊んだ世代の方はもちろん、平成のレトロゲームを探している方にも参考にしていただける内容です。
1.平成 新・鬼ヶ島の基本情報
まずは、作品の基本情報を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 平成 新・鬼ヶ島 前編/後編 |
| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 発売元 | 任天堂 |
| ジャンル | アドベンチャー |
| ROMカセット版の発売日 | 1998年5月23日(前編・後編とも) |
| 先行して供給された日 | 1997年12月1日(ニンテンドウパワー) |
| 収録内容 | 前編は第一話・第二話、後編は第三話・第四話 |
前編と後編は別々のソフトとして発売されましたが、データの連動要素はありません。どちらか一方だけを遊ぶこともできる、独立した作りになっています。
2.サテラビューとはどんな周辺機器だったのか
『平成 新・鬼ヶ島』のルーツをたどるうえで欠かせないのが、サテラビューという周辺機器です。サテラビューはスーパーファミコンに接続する衛星データ放送の受信機で、専用の放送網を通じてゲームデータやラジオ音声が定期的に配信されていました。
決められた時間にしか受信できない、いわば「番組」のような形でゲームが届くのが特徴で、当時としては珍しい配信スタイルのゲーム体験を生み出していました。『平成 新・鬼ヶ島』の元になった『BS新・鬼ヶ島』も、このサテラビュー向けに配信された作品のひとつです。
3.ニンテンドウパワーという書き換え販売サービス
もうひとつのキーワードが、ニンテンドウパワーです。これは、コンビニエンスストアのローソンなどに設置された専用端末で、空のカセットにゲームデータを書き込んで購入できるサービスでした。パッケージ版より手頃な価格で遊べることが多く、当時の任天堂ハードを支えた仕組みのひとつです。
『平成 新・鬼ヶ島』前編・後編は、1997年12月1日にこのニンテンドウパワー専用ソフトとして供給・発売されました。書き換えサービスのみで独占販売された、初めての「新作ソフト」だったという点も見逃せません。
4.発売までの流れを整理します
『平成 新・鬼ヶ島』は、いきなり登場した作品ではなく、いくつかの段階を経て1998年のROMカセット版にたどり着いています。
すべての始まりは、1987年9月4日に任天堂から発売されたファミコンのディスクシステム用ソフト『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』です。桃太郎やかぐや姫など、日本の昔話に登場するキャラクターが融合した世界観のテキストアドベンチャーとして親しまれました。
その後、1996年9月29日から4週にわたって、サテラビューで『BS新・鬼ヶ島』全4話が配信されます。これが『平成 新・鬼ヶ島』の直接の元になった作品です。
そして1997年12月1日、ニンテンドウパワーで前編・後編が供給・発売されました。約半年後の1998年5月23日には、同じ内容のROMカセット版が一般の店舗向けに発売されています。開発は任天堂とパックスソフトニカが手がけました。
5.前編のあらすじと特徴
前編には、第一話「りんごの巻」と第二話「まつのすけの巻」が収録されています。主人公は、前作でお供役だった動物たちです。第一話は犬のりんご、第二話は猿のまつのすけが中心になります。
任天堂の公式紹介によると、「ひのえ様」という神様のような不思議な星に導かれて、動物たちが冒険に出る物語です。昔話風の世界観に、素朴なグラフィックとBGMが合わさり、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
前作を知らなくても物語を楽しめるつくりですが、前作を遊んだ方であれば、お供の3匹の過去が描かれる展開に、ぐっとくるものがあるはずです。
6.後編のあらすじと特徴
後編には、第三話「おはなの巻」と第四話「決戦の巻」が収録されています。前編で語られた動物たちの物語が続き、最後は鬼ヶ島での決戦が描かれる構成です。
外伝としての補完的な役割に加えて、最終決戦まで遊べる点が後編の魅力といえます。前編と後編は連動しないため、後編から始めても問題ありません。ただし、物語の流れをじっくり味わいたいなら、前編から順に進める遊び方をおすすめします。
7.ゲームシステムと遊びやすさへのこだわり
基本はコマンドを選んで進めるアドベンチャーです。場面によってはキャラクターを直接操作する部分もあり、ミニゲームも豊富に取り入れられています。テキストを読むだけでは終わらない、遊びの幅が広い作品です。
サテラビュー版から市販作品としてリメイクされるにあたり、遊びやすくなる調整が数多く加えられました。放送時間内に決着をつける必要があった制限時間はなくなり、自分のペースでじっくり進められるようになっています。文章中の漢字の一部もかな表記に改められ、幅広い世代が読みやすい作りになりました。
また、「いったいさんの地蔵」に話しかけたときや、各話が終わったタイミングで途中経過を記録できるセーブ機能も追加されています。サテラビュー版は決められた時間内に遊ぶ番組形式でしたが、市販版はいつでも中断・再開しながら遊べる形に変わりました。物語をゆっくり味わいたい方にとって、うれしい変更点です。
8.『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』との関係
『平成 新・鬼ヶ島』は、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の外伝にあたる作品です。前作でお供役だった3匹の動物たちが、主人公たちに出会うまでの物語と、主人公たちの前世を明らかにする内容になっています。
さらに、一定の条件を満たすと、ディスクシステム版である前作そのものも遊べるようになります。これは、外伝と移植版をあわせて収録した作品だからこそのお楽しみといえるでしょう。昭和の作品と平成の作品がひとつのカセットでつながっている点は、レトロゲームファンにはたまらない部分ではないでしょうか。
9.ニンテンドウパワー版とROMカセット版の違い
ニンテンドウパワーは、専用のカセットにゲームデータを書き込んで遊ぶサービスでした。『平成 新・鬼ヶ島』は、このサービスだけで販売された初めての新作ソフトという、当時としては珍しい立ち位置の作品です。
1998年5月23日に発売されたROMカセット版は、内容としては同じものです。書き換えサービスの店舗まで足を運ばなくても、一般の店舗で手に取れるようになったことが大きな違いといえます。
なお、1997年は平成9年、1998年は平成10年にあたります。作品名の「平成」が、まさに発売当時の年号だったことも、この作品ならではの味わいのひとつです。
10.その後のバーチャルコンソール配信
その後、『平成 新・鬼ヶ島』はWiiのバーチャルコンソールでも配信されました。2010年5月25日に前編が、6月1日に後編が、それぞれ配信されています。さらに2014年9月24日には、Wii Uのバーチャルコンソールにて前編・後編が同時配信されました。
カセットを持っていなくても遊べる機会が繰り返し用意されてきたことから、根強い人気を持つ作品だったことがうかがえます。現在は当時のハードや配信サービスが終了しているため、遊ぶ手段は限られますが、中古のROMカセットが今も一部のショップやオークションで取り扱われています。
11.今から遊ぶには?まとめ
ここまで、『平成 新・鬼ヶ島』の発売日や特徴を整理してきました。ポイントを振り返ります。
- ROMカセット版の発売日は1998年5月23日で、前編・後編は同日発売
- 先行して1997年12月1日に、ニンテンドウパワー専用ソフトとして供給・発売された
- 元はサテラビューで配信された『BS新・鬼ヶ島』で、市販化にあたり制限時間の撤廃などの調整が加えられた
- 『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の外伝にあたる作品で、条件を満たせば前作もプレイできる
- 2010年にWii、2014年にWii Uのバーチャルコンソールでも配信された
ROMカセットは、中古ゲーム店や通販サイトでも取り扱われることがあります。状態や価格は販売店によって大きく異なるため、購入を検討する際はよく確認することをおすすめします。
やさしい昔話の世界観と、少し切ない外伝ストーリーを味わえる作品です。ファミコンのディスクシステムからスーパーファミコンへと続く任天堂アドベンチャーの流れを、あらためて振り返ってみてはいかがでしょうか。
(出典 Youtube)
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