ドラゴンスレイヤー英雄伝説 完全ガイド

(I) 』とその続編『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II (II) 』の2作品がある。「ドラゴンスレイヤードラスレ)シリーズ」の第6作目であり、「英雄伝説(英伝)シリーズ」の第1期にあたる。 日本ファルコム「ドラゴンスレイヤー・シリーズ」は、パソコン (PC) 向け日本国産ロールプレイングゲーム (RPG)…
46キロバイト (6,121 語) - 2025年4月14日 (月) 12:25

1. ドラゴンスレイヤー英雄伝説の概要


『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は、日本ファルコムが制作した名高いコンピュータRPGシリーズであり、その第1作目として1989年にPC-8800シリーズ向けに初めて発売されました。
『ドラゴンスレイヤー』シリーズの第6作目であるものの、タイトルに「VI」を冠することなく、新たな路線を追求し、ドラゴンクエストのような物語重視のストーリー展開とコマンド選択型のゲーム進行を採用しています。
さらに、『英雄伝説シリーズ』としても最初の作品であり、イセルハーサを舞台にファーレーン王国の王子セリオスの冒険を描いています。

2. ゲームシステムの進化


『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』シリーズは、リアルタイムアクションからコマンド選択型のRPGへの転換を果たしました。
この変化により、プレイヤーは戦略的にゲームを進めることができるようになりました。
特に、オート戦闘モードの導入は、プレイヤーにとって革新的な要素となりました。
このモードは、戦闘の手間を大幅に軽減し、プレイヤーが細かな操作をせずに冒険を楽しむことができます。
このオート戦闘モードにより、特に経験値稼ぎの作業が楽になり、プレイヤーはストーリーに集中しやすくなりました。
さらに、ジョイスティックの使用により、簡易な操作でキャラクターを自在に動かせるようになりました。
複雑な操作を極力排除したことで、幅広いプレイヤー層にとって親しみやすいシステムとなっています。
このように、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』はゲームシステムの進化を遂げ、プレイヤーが快適にゲームを楽しめる環境を提供しているのです。

3. 舞台とストーリー


イセルハーサという豊かな自然に恵まれた世界には、ファーレーン王国、ウォンリーク公国、ラヌーラ王国、ソルディス王国、モレストン共和国の5つの国が存在します。この地域は、自然の恩恵を受けて生活する平和な人々で溢れています。しかし、この平和な世界に暗雲が立ち込める事件が起こります。ファーレーン王国の王、アスエルが突然の死を迎え、同時にモンスターによる襲撃が発生しました。これにより国は大混乱に陥り、王の死の真相とモンスターの侵略に対する追及が急務となりました。

この物語の主人公である若き王子セリオスは、父アスエルの死により10年間エルアスタの町で育てられました。そして、ついに王位を継承する日が間近に迫ったある日、エルアスタが再びモンスターに襲われます。この出来事をきっかけに、セリオスは自らの運命を切り開く決意をします。さらに、ファーレーンの摂政アクダムがすべての陰謀の黒幕であることを知ったセリオスは、仲間たちを集めて立ち向かう決意を固めます。

舞台となるファーレーン王国は、国土こそ小さいですが、心優しい国民たちの絆によって支えられてきた国です。モンスターの脅威から国を守るため、セリオス王子は、彼を信頼する仲間たちと共に、新たな希望を見出そうと奮闘します。冒険の中で出会う数々の試練や困難を乗り越えながら、彼は本当の勇気とは何かを学び、成長していきます。

イセルハーサの各国を巡り、様々な人々との出会いと思い出を通じて、セリオスは自分自身の使命と信念をより深く理解するようになります。この壮大な旅路が、彼にとっての新たな伝説の始まりを意味しているのです。ファンタジーが織り成すこの物語は、読者に冒険と成長の息吹を感じさせることでしょう。

4. 続編とアニメ化の展開


『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』では、前作の主人公であるセリオスの物語が時を経た後、彼の息子アトラスの冒険を描きます。
セリオスは、ディーナと結婚し、ファーレーン王国の王となりました。
そして、彼らの間に生まれたアトラスは、16歳を迎える日を間近に控える中、大地震による被害からの復旧を終えたイセルハーサで、新たな冒険の旅へと旅立つことになります。
この冒険の中で、アトラスは各地で出会う仲間たちと共に、各国の指導者たちへの親書を届けますが、ラヌーラ王国に滞在中、突如として世界各地の「竜の卵」からモンスターが現れる事件に巻き込まれます。
この事件の謎を解くため、彼はファーゲスタと呼ばれる地下世界の存在を知り、その地で暮らす人々と関わっていくことになります。
さらに、1992年には『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』のOVA版が制作されました。
このOVA版は、原作の1章をベースにしていますが、キャラクターやストーリーには大幅な改変が加えられています。
セリオスの必殺技や、キャラクターの融合合体など、アニメならではのオリジナル要素が数多く取り入れられているため、原作ファンの中にはこれを批判的に見る人もいました。
しかし、それでも一部の視聴者には新しい解釈として楽しむ声も聞かれました。
これらの新しい試みは、作品に新たな命を吹き込む一方で、原作との違いを鮮明にする結果ともなりました。

5. 最後に


『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は、日本ファルコムが制作したRPGシリーズの中でも、特に革新的で影響力のあった作品です。本作は、1989年にPC-8800シリーズ向けに発売されて以来、多くのPCや家庭用ゲーム機に移植され、一世を風靡しました。物語は、ファーレーン王国の王子セリオスが主人公で、彼の冒険を通してプレイヤーは新たな世界を探索することになります。シリーズ第6作目として、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は単なるRPGからの進化を遂げました。

過去のドラゴンスレイヤーシリーズでは、アクション系の要素が強調されていましたが、本作ではストーリー性が重視され、プレイヤーはキャラクターの成長とともに深い物語を楽しむことができます。また、自動的に戦闘が行われる「オート戦闘モード」の導入により、プレイヤーはより快適に冒険を進められるよう工夫されています。

1992年には続編の『ドラゴンスレイヤー英雄伝説II』がリリースされ、セリオスの息子アトラスの物語が展開されました。これにより、本シリーズは、さらに多くのファンを魅了することとなりました。また、OVAや関連音楽CDもリリースされ、多角的なメディア展開がされました。

このように、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』は単なるゲームを超え、ユーザーにとって特別な体験を提供し続けています。名作RPGとしての地位は今も変わることなく、その魅力は時代を超えて語り継がれているのです。

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