※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。
1987年3月5日、アイレムからファミコン ディスクシステム専用ソフトとして発売された『スーパーロードランナー』。金塊を集めて脱出するシンプルなルールなのに、頭を使う場面が多く、当時のパズルアクション好きを夢中にさせた1本です。
ファミコンのロードランナーといえばハドソン版が思い浮かぶ方も多いはずですが、実はアイレムも独自にディスクシステム用ソフトを送り出していました。この記事では、発売日や対応機種といった基本情報から、シリーズの成り立ち、ゲームの仕様、ハドソン版との違い、続編までを整理して紹介します。昭和のレトロゲームを振り返りたい方や、ディスクシステムのソフトが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
1.スーパーロードランナーの基本情報
まずは基本データを整理します。
- タイトル:スーパーロードランナー
- 発売日:1987年3月5日
- 発売元:アイレム
- 対応機種:ファミリーコンピュータ ディスクシステム
- ジャンル:アクションパズル
発売元のアイレムは、『スペランカー』や『ジッピーレース』などで知られるメーカーです。本作はアイレムがアーケードで展開していた『ロードランナー』シリーズをもとにした移植作で、アーケード版は全部で4作品が発売されており、後期の作品になるほどパズル要素が濃くなっていったという経緯があります。
2.そもそも「ロードランナー」とは
『ロードランナー』は、アメリカのブローダーバンドが1983年に発売したアクションパズルゲームが原点です。敵に捕まらないよう穴を掘りながら金塊を集めていくという基本ルールは、このオリジナル版から続いているものです。
日本では、ハドソンがファミコン版『ロードランナー』を自社の参入第1弾ソフトとして発売したことでも知られています。一方でアイレムは、ハドソン版とは別に、自社のアーケード版をベースにした『ロードランナー』を独自に展開しており、本作『スーパーロードランナー』はその集大成にあたる作品です。
3.ディスクシステムで発売された理由と特徴
ディスクシステムは、1986年に登場したファミコン用の周辺機器です。ディスクカードを使うことで、大容量のデータを扱えたり、セーブ機能を持たせたりできる点が特徴でした。本作もこの仕組みを活かしており、自作ステージを保存できる機能を備えています。
ゲームを起動すると、ディスクカードの読み込みを経てタイトル画面が表示されます。この読み込み時間も、ディスクシステム世代にはなつかしい光景ではないでしょうか。
4.ゲームの目的と基本ルール
物語は、魔神帝国に奪われた宝をすべて取り戻すために、勇敢なコマンダーが55階建ての塔へ挑むというものです。宝を守る番兵たちが行く手を阻む中、プレイヤーは一歩ずつ塔の攻略を進めていきます。
ルール自体はとても明快です。
- ステージ内に散らばった金塊をすべて集める
- すべて集めると脱出用のハシゴが出現する
- ハシゴを登ってステージの上部へ到達すればクリア
主人公はレーザーガンでレンガの床に穴を掘ることができます。この穴に敵のロボットを落として動きを一時的に封じたり、レンガの奥深くに埋まった金塊を取りに行ったりするのが、基本的な攻略のコツです。掘った穴は一定時間が経つと自動的にふさがり、そのときロボットが穴の中にいると、画面の上方から復活する仕組みになっています。
ミスになるのは、敵に捕まったときや、ふさがったレンガに埋まってしまったときなどです。画面は横方向にスクロールし、1つのステージは横2画面分の広さを持っています。じっくりと敵の動きを読みながら進める、頭脳派のアクションゲームといえるでしょう。
5.アイレム版ならではの特徴
本作には、アーケード版から受け継がれた要素や、本作独自の仕組みがいくつも用意されています。
- 1人用モードは全55面というボリュームです。
- 「スペシャル金塊」があり、ステージ開始直後に取ると高得点が入ります。
- 敵を1匹も倒さずにクリアすると、ボーナス得点が加算されます。
- 2人用モードを搭載しており、2人で協力しないと取れない金塊も存在します。
- エディット機能があり、自分だけのオリジナルステージを作成・保存できます。
なかでも2人用モードは、アーケード版の第4作で採用された要素で、ハドソン版にはなかった仕様です。ひとりでは突破できない配置もあり、相談しながら進める楽しさがあります。エディット機能では1人用・2人用それぞれ5ステージずつ作成でき、作ったステージはそのままセーブすることが可能です。新しいステージに到達したあとモード選択画面に戻ると自動でセーブされ、次に遊ぶときは面セレクトから途中のステージを選んで再開できる仕様になっています。
また、登場する敵ロボットは10種類以上のグラフィックが用意されており、見た目のバリエーションだけでも飽きさせない工夫がされています。ステージを進めるたびに新しい敵が登場することで、同じ攻略パターンに頼りきれない緊張感も生まれています。
6.ハドソン版との違い
同じ「ロードランナー」というタイトルでも、ハドソン版とアイレム版では遊び心地が少し異なります。
基本的なルールや敵の動きには共通点が多いものの、操作性や敵の挙動には差があります。ロボットの頭の上を渡っていく動きがやりやすいのはアイレム版だ、という声もあります。
内容面では、ハドソン版の『ロードランナー』と、上級者向けの『チャンピオンシップロードランナー』を組み合わせたような作りだと言われることがあります。オリジナルのアーケード版に近い手触りを評価するファンも少なくありません。
難易度については、全体を通して手ごわいと感じる場面が多く、途中には何度も挑戦したくなる難しいステージもあります。反射神経だけでなく、先を読む力が試されるタイプのソフトです。
7.MSX2版との関係
『スーパーロードランナー』は、ファミコン ディスクシステム版に続いて、同じ1987年のうちにMSX2版も発売されています。ディスクシステム版がディスクカードで供給されたのに対し、MSX2版はROMカートリッジでの発売という違いがあります。基本的なゲーム内容は共通していますが、供給形態が異なる点は当時のマルチプラットフォーム展開ならではのポイントといえるでしょう。
8.続編『スーパーロードランナーII』
本作の人気を受けて、同じ1987年8月25日にアイレムから『スーパーロードランナーII』が発売されました。こちらもディスクシステム用のソフトで、書き換え専用として展開されています。
基本的な仕様は前作『スーパーロードランナー』と同じですが、敵とステージはまったくの新規に作られています。全30面のステージには、前作のエディット機能を使って一般ユーザーが作成した優秀なステージが抜粋して収録されており、腕に自信のある上級者に向けた内容となっています。エンディングの曲なども新規に用意されているなど、前作からのファンにとっても楽しめる続編です。
9.まとめ
『スーパーロードランナー』は、1987年3月5日にアイレムから発売された、ディスクシステム専用のアクションパズルです。
- 金塊を集めてハシゴから脱出するシンプルなルール
- 1人用モードは全55面というボリューム
- 2人協力プレイとエディット機能を搭載
- ハドソン版とは違う操作性と手触りが楽しめる
- 同年のうちにMSX2版や続編『II』も展開
ファミコン世代の方は、当時の記憶がよみがえるかもしれません。ロードランナーをハドソン版でしか知らないという方も、アイレムが手がけた本作の違いを味わってみてはいかがでしょうか。
(出典 Youtube)
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