モンスターアクションの進化『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』に迫る!~前作とはエライ変わりましたな。

1. 『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』とは


『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は、1992年にSNKによって稼働されたアーケードゲームで、一種独特のベルトスクロールアクションを提供しています。
前作『キング・オブ・ザ・モンスターズ』の続編として、1999年を舞台に地球を舞台にしたモンスターとエイリアン軍の激しい戦いを描いています。
このゲームの目的は、プレイヤーが操作する3頭のモンスターで、地球侵略を企むエイリアン軍を打倒することです。
当時のゲームとしては、プロレス風の対戦アクションから、ステージクリア型のゲームプレイに進化した点が注目されました。
前作で登場した6種類のモンスターの中から、再登場した3種類が表情を変えて魅せるプレイスタイルが魅力です。
また、アイテム増加や溜め技の追加などにより、プレイヤーはより戦略的なプレイが求められるようになり、熱中度を高めます。
開発には、音楽担当として前作から引き続き田中敬一に加え、清水敏夫と北村芳彦が参加。
このため、音楽面でも前作の雰囲気を継承しつつ新たな魅力を引き出しています。
アーケード版の他に、ネオジオ、スーパーファミコン、メガドライブなど、様々なプラットフォームに移植され、特にメガドライブ版では対戦型格闘ゲームに変更されるなど、各ハードによって異なる楽しみ方を提供しました。
プレイヤーは8方向レバーとボタンでモンスターを操り、大ボスとの戦いに挑みます。
その途中で遭遇する雑魚敵や道中のギミックも多彩で、プレイヤーの腕試しには最適です。
各ステージのラストには強力なボスが待ち構えており、特に彼らの投げ技の威力は脅威です。
こうした様々なシステムの追加により、『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は単なる続編を超え、ゲームプレイに深みを加えた作品として、プレイヤーから高い評価を受け続けています。
このゲームは、一撃で倒せる雑魚も数多く、攻撃パターンや位置取りにおいて戦略性が要求される一方で、ボス戦は高い難易度が設定され、熟練のプレイヤーでも手に汗握る対決が楽しめました。
このような遊び心の進化は後のゲームにも影響を与え、『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』はモンスターアクションジャンルの一石を投じた作品とされています。

2. ゲームシステムの特徴


『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は、前作から大きく進化を遂げたアーケード用アクションゲームです。本作では、新たにアイテム増加や溜め技の追加といったシステムが導入されています。また、A・B・Cの3つのボタンを使って多彩な必殺技を発動することが可能で、各モンスターごとに異なる必殺技が、パワーアップによって徐々に増えていく仕様です。

さらに、ゲームは残機とライフの併用制度を採用しており、ライフが0になるとミスとみなされます。しかし、クレジットを使用することで、その場からコンティニューすることができるため、ゲームの続行が容易です。また、コンティニューの際に操作キャラクターを変更することも可能で、戦略の幅を広げることができます。

本作のステージ構成は全7ステージとなっており、各ステージの最後には難易度の高いボスが待ち受けています。特にボス戦では、立ち回りや必殺技の使いどころが重要であり、プレイヤーのスキルが試される場面です。道中の雑魚敵は一撃で倒せるようになっており、攻略のテンポが良く保たれていますが、数が多く油断できない要素も含まれています。

なお、ステージによってはボス戦のみで構成されている場合もあり、集中したボス戦が楽しめる設計です。時間制限を意識した戦略が求められ、エンディングやバッドエンディングが用意されている点が、プレイヤーのやり込み要素となります。

3. キャラクターと敵のデザイン


『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は、前作からの進化を遂げたデザインが光ります。特に注目すべきは、前作で登場した6種類のモンスターのうち3種類が新たな姿に生まれ変わって再登場している点です。これにより、新鮮さを感じさせると同時に、プレイヤーに新たな戦略を考えさせる要素を提供しています。

さらに、この作品のデザインはボス戦に特化しており、道中のステージは比較的短く、攻略しやすくなるよう工夫されています。この短縮されたステージデザインは、プレイヤーにボス戦への緊張感を持続させ、集中させる狙いがあるようです。ボスは一筋縄ではいかず、特に投げ技は強力で、一撃のダメージが大きく、攻略にはしっかりとした対策が求められます。プレイヤーはこのボスの投げ技に対して、AボタンやBボタンの連打で対抗する必要があり、これがまたスリルを生む要因となっています。

4. 多彩なプラットフォーム展開


『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は、その多彩なプラットフォーム展開によって長年にわたり多くのゲーマーに愛されています。
最初に登場した1993年にはスーパーファミコンに移植され、続いて1994年にはネオジオCDに移植されました。
これにより、家庭用ゲーム機でのプレイが可能となり、多くの家庭で楽しめる作品となったのです。
特に注目すべきは北米でのリリース経緯で、メガドライブ向けに対戦型格闘ゲームとして発売されました。
これは、ゲーム内容が少し異なるアプローチを取ったもので、地域ごとの人気やゲーム文化に適応した試みでした。
このバージョンも一定の成功を収め、現地のゲーマーたちに大いに受け入れられました。
時を経て2011年、任天堂のWiiにおいて『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』はバーチャルコンソールとして復活しました。
この時期は多くの往年の名作が現代に蘇る流れがあり、本作もその一部として新たなファン層を獲得することに成功しました。
さらに、Nintendo SwitchやPlayStation 4、Xbox Oneといった現行世代のハードウェア向けに、アーケードアーカイブスNEOGEOシリーズとして配信され続けていることで、その人気は未だ衰えることがありません。
これらのプラットフォーム展開は、『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』が単なる一時のヒット作ではなく、ゲームとしての魅力を持ち続ける理由の一つと言えるでしょう。
時代を超え、多くのハードウェアでプレイされてきたことにより、その面白さが幅広い年代のゲーマーたちに伝わり続けているのです。

5. まとめ


『キング・オブ・ザ・モンスターズ2』は、1992年にSNKから登場したアーケード用ベルトスクロールアクションゲームで、前作からの進化を遂げたタイトルです。
その大きな特徴は、前作のプロレスに似た対戦アクションから、ステージクリア型のアクションに変わった点にあります。
操作するモンスターは地球を侵略するエイリアン軍を撃退する使命を担い、多彩なアイテムや溜め技の追加により、プレイヤーに多様な戦略を提供します。
特に、パワーアップによって増える必殺技の数々はボス戦において欠かせない要素です。
ボス戦は非常に高難易度で、一撃の投げ技が大きなダメージをもたらすため、反射神経と戦略性が試されます。
道中は全体的に簡単ですが、時間制限付きの戦闘や多方向からの攻撃を避ける工夫が必要です。
日本国内ではスーパーファミコンやネオジオに、北米ではメガドライブにも移植され、多くのプラットフォームで長らく親しまれてきた本作は、ゲームとしての面白さと資料的な価値から再評価が必要と言えるでしょう。

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