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日曜の朝、テレビ朝日系で放送されていた特撮ドラマ「特救指令ソルブレイン」を覚えている方は多いのではないでしょうか。犯罪者の心まで救おうとするレスキューポリスの姿に胸を熱くした昭和後期・平成初期世代も少なくないはずです。実はこの人気番組、1991年にファミコン用ソフトとしても発売されており、しかもその成り立ちには一風変わった裏話が隠れています。今回は「特救指令ソルブレイン」のファミコン版について、発売日や仕様、ゲーム内容から開発の経緯まで、事実に基づいてじっくりとご紹介してまいります。当時プレイした記憶がある方も、初めて知る方も、ぜひ最後までお付き合いください。
1. 「特救指令ソルブレイン」ファミコン版の基本情報
まずは基本的な仕様から確認しておきましょう。ファミコン版「特救指令ソルブレイン」は、1991年10月26日にエンジェルから発売されたアクションゲームです。定価は6,000円(税抜)で、開発を手がけたのはナツメでした。ジャンルは横スクロールアクションで、当時のファミコンソフトとしては標準的な価格帯に位置づけられます。
原作となったテレビドラマ「特救指令ソルブレイン」は、東映制作による特撮番組で、1991年1月20日から1992年1月26日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8時から8時30分に全53話が放送されました。東映のメタルヒーローシリーズとしては第10作目にあたり、前作「特警ウインスペクター」に続くレスキューポリスシリーズの第2作という位置づけになります。犯罪者を捕らえるだけでなく、その心まで救おうとする理念を掲げたレスキューポリスの活躍を描いた作品として、当時の子供たちに強い印象を残しました。
2. 実はもともと別のゲームだった?知られざる開発の経緯
このソフトを語るうえで欠かせないのが、開発にまつわる興味深い経緯です。ファミコン版「特救指令ソルブレイン」は、もともと「特救指令ソルブレイン」を題材として一から作られたゲームではありませんでした。開発元のナツメが手がけていたオリジナルのアクションゲームがベースになっており、発売にあたってキャラクターやグラフィックをソルブレインの世界観に差し替えるかたちで世に出されたという経緯があります。
このオリジナル版は、海外では任天堂のファミコン海外版であるNintendo Entertainment System向けに、ジャレコを発売元として「シャッターハンド」というタイトルで発売されました。欧州では1991年11月に、北米では同年12月に発売されており、日本版のソルブレインとほぼ同時期の展開となっています。シャッターハンド版では、両腕を機械に交換したマッチョマンの主人公ハーマンが、迫りくる敵や飛んでくる銃弾を素手で打ち払っていくという内容で、日本版とは主人公の設定やグラフィックがまったく異なるものになっていました。プラスアップ演出の追加やステージ構成、ステージボスの一部にも違いが見られ、難易度についても日本版のほうがやや高めに調整されていたようです。
こうした背景から、ファミコン版ソルブレインは東映が制作したメタルヒーローシリーズの中で、単独タイトルとしてファミコン化された唯一の作品という珍しい位置づけになっています。番組の人気にあわせて急遽キャラクターを差し替えて発売されたという成り立ちを知ると、プレイする際の見方も変わってくるのではないでしょうか。
3. ゲーム内容とストーリー設定
ゲームのストーリー設定は、テレビドラマの本編とは異なる独自のものになっています。凶悪なロボット軍団に、主人公である大樹(ソルブレイバー)がただ一人で立ち向かうという、いわばソルブレイン発足以前の物語が描かれる内容です。ドラマ本編では犯罪者のほとんどが生身の人間であり、人間ドラマを重視した作風が特徴でしたが、ファミコン版ではロボット軍団という敵設定に変更されており、アクションゲームとして遊びやすいバランスに調整されている点が見て取れます。なお、ドラマに登場する僚機のソルジャンヌやソルドーザーは本作には登場しません。
4. 操作性とアクションの特徴
プレイヤーが操作する主人公の攻撃手段は、リーチの短いパンチが基本となります。加えて、主人公の頭上に浮遊する「オプション」という装備を使った攻撃も可能で、このオプションはステージ上に落ちている2種類のパーツを組み合わせることで、攻撃の種類を自在に変化させられる仕組みです。場面ごとにオプションを切り替えながら攻略していく面白さがあり、単純なパンチアクションにとどまらない奥行きを感じられる作りになっています。
また、劇中に登場する必殺技「トルネードバースト」を作中の技として使用できる点も見逃せません。後のシリーズに登場する「パイルトルネード」の前身を思わせる装備が、この時点ですでに存在していたことになります。落下してもダメージを受けるだけで即座にミスにはならない仕様のため、ストレスの少ないテンポで遊び進められるのも特徴のひとつです。
5. ステージ構成と難易度のバランス
ステージ構成は、いわゆるステージ選択型のアクションゲームとなっています。最初のステージに登場するボスを倒すと、そこから先は5つのステージを自由な順番で選べるようになる仕組みです。プレイヤーの好みや得意な攻略パターンに応じて進行順を変えられるため、繰り返し遊んでも飽きにくい構成といえるでしょう。
難易度については、トラップの多さや敵の配置によって相応の歯ごたえが感じられる一方、理不尽さは抑えられているという評価が見られます。海外版のシャッターハンドと比べるとやや難易度が高めに設定されているとされ、アクションゲームとしてやり込みたいプレイヤーにも満足感のある内容に仕上がっています。
6. 当時の評価とグラフィック面の魅力
グラフィックやインターフェースについては、当時人気を博していたロックマンシリーズを思わせる作りになっているという声が多く聞かれます。テンポよくステージを進められる爽快感や、敵や障害物を次々と殴り飛ばしていく手応えのある操作感は、原作となったオリジナルゲームの完成度の高さを物語っているといえるでしょう。BGMについても、ソルブレインらしさはやや控えめながら、格好良い楽曲としての評価が見られます。
一方で、原作である特撮ドラマの設定を十分に活かしきれていない部分があるとの指摘もあり、キャラクターゲームとしてではなく、純粋なアクションゲームとして楽しむのが本作の魅力を最大限に味わうコツといえそうです。
7. まとめ
ファミコン版「特救指令ソルブレイン」は、1991年10月26日にエンジェルから発売された横スクロールアクションゲームです。開発元のナツメが手がけたオリジナルのアクションゲームをベースに、テレビ朝日系で放送されていた人気特撮ドラマのキャラクターへと差し替えて発売されたという、当時としては珍しい成り立ちを持つ作品でした。パンチを中心とした攻撃と、パーツの組み合わせで変化するオプション装備を活かしたアクション性の高さは、原作ファンだけでなく純粋なアクションゲーム好きにも訴求する内容だったといえます。海外版「シャッターハンド」との違いを比較しながら遊んでみるのも、当時を知る世代ならではの楽しみ方かもしれません。レトロゲーム好きの方は、この機会にぜひプレイの記憶を辿ってみてはいかがでしょうか。
(出典 Youtube)
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