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1991年8月9日、バップからファミコン用ソフトとして発売された「ドキ!ドキ!遊園地 ~クレイジーランド大作戦~」をご存知でしょうか。数あるファミコンアクションの中でも知名度は決して高くありませんが、遊園地というテーマを活かしたステージ構成や、ダメージを受けるほど主人公が強化されるユニークなシステムなど、独自の魅力を持った一本です。今回はこの作品の発売情報からゲームシステム、当時の評価まで、事実に基づいてじっくりご紹介していきます。
1. 基本情報|発売日・価格・メーカーをおさらい
「ドキ!ドキ!遊園地 ~クレイジーランド大作戦~」は1991年8月9日にバップより発売されたファミリーコンピュータ専用ソフトです。ジャンルは横スクロールアクションで、開発は株式会社KIDが担当しました。定価は5,800円(税抜)、税込では6,380円で販売されており、当時のファミコンソフトとしては標準的な価格帯といえます。
バップはゲームソフトのメーカーとしては必ずしもメジャーな存在ではなく、本作もいわゆる「バップのマイナータイトル」として語られることが多い一本です。しかし後述するように、海外展開もされているなど、当時としては一定の力が入れられた作品だったこともうかがえます。
2. ストーリー|遊園地を舞台にした救出劇
物語の主人公は少年「ポンポン」。あるとき、ガールフレンドである「リル」が何者かにさらわれてしまいます。リルを助けるため、ポンポンは遊園地「クレイジーランド」へと足を踏み入れますが、そこはいつもの賑やかな遊園地とは一変し、誰もいない不気味な空間になっていました。プレイヤーはポンポンを操作し、遊園地に潜む敵を倒しながら奥へと進み、最終的には黒幕である大魔王オタキングを倒すことが目的となります。
遊園地というテーマパーク的な舞台設定でありながら、ストーリーの展開自体はダークな雰囲気を帯びているのが本作の特徴です。普段は楽しいはずのぬいぐるみたちが敵として襲いかかってくる演出は、当時のプレイヤーに強い印象を残したようです。
3. ゲームシステム|蹴って戦う横スクロールアクション
本作の最大の特徴は、主人公の武器がサッカーボールであることです。Bボタンでボールを蹴って攻撃し、上入力を組み合わせることで斜め方向にも攻撃できます。基本的には横スクロールアクションですが、一部のステージでは縦スクロールになる場面も用意されており、単調になりがちな道中に変化を持たせています。
特にユニークなのが、ダメージを受けるほど主人公が強化されていくというシステムです。敵の攻撃を受けるたびにポンポンの服の色が青→緑→黄色→赤へと変化し、それに応じて攻撃力や弾数が向上していきます。色が変化するごとに斜め蹴りが同時発射できるようになったり、ダメージ量が増加したりと、見た目だけでなく実戦面でもしっかりと強化が反映される仕組みです。一般的なアクションゲームでは被弾はマイナス要素として扱われることが多い中、本作ではリスクと引き換えに一時的な強化を得られる点が独自の駆け引きを生んでいます。
コンティニューは3回まで可能で、ステージクリアごとにパスワードが発行される仕組みも用意されています。ただし、ステージ4以降はこのパスワード機能が使えなくなるという珍しい仕様も存在し、後半に進むほど気を抜けない難易度になっている点も本作を語るうえで欠かせない要素です。
4. ステージと敵キャラクター|遊園地から宇宙まで広がる世界観
道中に登場する敵は、ピエロやガンマン、原住民、宇宙人など非常にバラエティ豊かです。遊園地というテーマながら、ステージが進むにつれてジャングルや宇宙といった意外性のある舞台へと展開していくのも本作ならではの面白さといえます。
各ステージにはボスキャラクターが待ち構えており、ステージ1のボスはインディアンのような顔つきをした敵で、鉄球を吐いて攻撃してきます。ステージ2のボスはタイトル画面にも登場する大型のサルで、頭上から木の実を投げつけたり、地上に降りてから突進してきたりと、パターンを見極める必要のある強敵です。
遊園地ならではの名物ステージとして、ジェットコースターに乗って進むステージも用意されています。スピード感のある演出と爽快な操作感が持ち味で、当時のプレイヤーからも印象深いステージとして語られることの多いパートです。
5. 当時の評価|ゲーム誌によるスコア
本作はゲーム雑誌「ファミコン通信」のクロスレビューにおいて、4人の評者による採点の合計が21点(満40点)となっています。また「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」では19.2点(満30点)という評価を得ていました。決して高得点とはいえない結果ですが、平均以上のスコアを獲得しており、当時のプレイヤーからも一定の評価を受けていたことがわかります。
難易度については、道中の敵の耐久力が高めに設定されている一方でボスの攻撃パターンがやや単調な面もあり、プレイヤーによって評価が分かれやすい部分でもあります。とはいえ、遊園地のオバケ屋敷ステージのBGMなど、音楽面での評価は高く、当時のプレイヤーの中にはサウンドを目当てに繰り返しプレイしていたという声も見られます。
6. 海外展開|ヨーロッパ限定で発売された移植版
本作は1993年に、主人公をはじめとした一部のキャラクターグラフィックを変更したうえで「The Trolls in Crazyland」というタイトルでNES用ソフトとして海外展開されました。発売元はASC Gamesで、販売地域はヨーロッパ限定となっています。国内ではマイナータイトルという扱いを受けがちな本作ですが、海外でも形を変えて発売されていたという事実は、当時のバップが本作にそれなりの力を注いでいたことをうかがわせるエピソードといえるでしょう。
7. まとめ|隠れた個性派アクションとしての価値
「ドキ!ドキ!遊園地 ~クレイジーランド大作戦~」は、遊園地というテーマを軸にしながらも、ジャングルや宇宙にまでステージが広がっていく意外性、被弾するほど強化されるという独自のシステム、そしてジェットコースターステージの爽快感など、多くの個性を詰め込んだファミコンアクションです。知名度こそ高くありませんが、当時のバップ作品としてはしっかりと作り込まれた一本であり、レトロゲームファンであれば一度は触れてみる価値のあるタイトルといえるのではないでしょうか。
(出典 Youtube)
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