ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ2 ザ マンハッタン プロジェクト【ファミコン】徹底解説|1991年発売・海外で「ベストNESゲーム」に輝いたファミコンオリジナル続編

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はじめに|複雑なナンバリングの裏にある、知られざる経緯

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1991年12月13日、コナミからファミリーコンピュータ向けに定価6,900円(税抜)で発売された『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ2 ザ マンハッタン プロジェクト』は、人気ヒーローチーム「タートルズ」を題材にしたファミコン向け横スクロールアクションゲームです。

本作のタイトルには、実は興味深い「ナンバリングのねじれ」が存在します。ファミコンのタートルズゲームとしては実質3作目にあたる本作ですが、タイトルには「2」という数字が付けられています。一方、北米版のタイトルは「III(3)」。この違いは、日本での1作目がオリジナルローカライズタイトル「激亀忍者伝」として発売され、海外版の2作目にあたる作品が日本では無印「ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ」として発売されたという、複雑な日米のリリース経緯に由来しています。

前作がアーケードゲームの移植だったのに対し、本作はゲームシステムを継承しながらも完全にファミコン向けに作られたオリジナル作品です。海外では「ベストNESゲーム」の栄誉に輝くなど高い評価を獲得した本作について、本記事では基本情報からナンバリングの謎・ゲームシステム・評価まで詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトルティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ2 ザ マンハッタン プロジェクト
略称T.M.N.T.2(ティーエムエヌティーツー)
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1991年12月13日
発売元コナミ
ジャンルアクション(横スクロールアクション)
定価6,900円(税抜)
プレイ人数1〜2人(2人同時プレイ可能)
北米版タイトルTeenage Mutant Ninja Turtles III: The Manhattan Project(1992年発売)

ファミコン版は独自のVRC IVチップを使用してゲームのプログラムを制御しており、一方の北米版(NES版)は任天堂製のMMC3チップを使用しているという、技術的な違いも存在します。


第2章|「2」と「III」|複雑なナンバリングの謎を解く

本作を語る上で欠かせないのが、日本版と北米版でナンバリングが異なるという興味深い経緯です。

ファミコン向けタートルズゲームの歴史を整理すると、以下のようになります。

まず1作目として発売されたのは、日本独自のタイトル『激亀忍者伝』です。これは海外版の『Teenage Mutant Ninja Turtles』にあたる作品でした。

続いて2作目として、海外で『Teenage Mutant Ninja Turtles II: The Arcade Game』というタイトルで発売されたアーケード移植作が、日本では無印の『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ』として発売されました。

そして本作が3作目として発売されたわけですが、日本では「2」というナンバリングが与えられました。これは前作(無印タイトル)が日本では実質2作目にあたるためです。一方、北米では1作目から数えて3作目にあたるため「III」というナンバリングが採用されました。

つまり「激亀忍者伝=Turtles(北米1作目)」「無印タートルズ=Turtles II(北米2作目)」「本作=Turtles2(日本表記)/Turtles III(北米表記)」という、日米でズレた数え方が生まれた結果が、本作のタイトルに表れているのです。なお本作は北米のタートルズゲームの中で唯一、ヨーロッパでは発売されませんでした。


第3章|前作との最大の違い|アーケード移植からファミコンオリジナルへ

前作『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ』が、コナミのアーケードゲーム『T.M.N.T. 〜スーパー亀忍者〜』をファミコン向けに移植した作品だったのに対し、本作はその前作のゲームシステムを継承しながらも、完全にファミコン向けに新規開発されたオリジナル作品です。

物語は1987年放送開始のアニメ版タートルズを下敷きにしており、アニメの第5シーズン放送終了後にリリースされました。アーケード版という縛りがなくなったことで、よりファミコンのハードウェアに最適化されたゲームデザインが可能になっています。


第4章|ゲームシステム詳細|進化したアクションと演出

4人のタートルズから選んで戦う

本作も前作同様、4人のタートルズ(ミケランジェロ・ドナテロ・レオナルド・ラファエロ)の中から選択して操作する横スクロールアクションです。それぞれ武器や特徴が異なるキャラクターを使い分けながら、ステージを攻略していきます。

コナミコマンドへの対応

本作は、コナミの数々のゲームに登場する「コナミコマンド」(上上下下左右左右BA)に対応しています。ファミコン版ではメニューからデフォルトでオプション画面に入れる仕様ですが、隠し要素としてコナミコマンドを入力すると感謝のメッセージが表示されるという、ファンへのサービス的な演出も用意されています。

音声演出の充実

当時のファミコンソフトとしては珍しく、タートルズの決め台詞「カワバンガ」が音声で聞けるなど、掛け声を含めた音声演出が充実しています。ファミコンの限られた音源容量の中でこれを実現している点は、当時のプレイヤーからも驚きをもって受け止められました。

必殺技システムの変更

前作からの変更点として、必殺技の出し方が変更されています。前作では同時押しで発動できた必殺技が、本作では若干ボタンを押すタイミングをずらす必要がある仕様に変更されました。とっさに技を出しにくくなったという指摘がある一方、体力を消費する強力な技として、メリハリのあるバランス調整が図られているとも捉えられます。

演出面の強化

敵キャラクターであるフットソルジャーの登場演出にはバリエーションが豊富に用意されており、見ていて飽きさせない工夫が凝らされています。敵の攻撃を受けたりミスをしたりした際の演出も凝っており、ギャグっぽい味付けでタートルズの魅力を引き出す仕上がりとなっています。ストーリー面の演出も前作から強化されています。

難易度面の課題

一方で、難易度の高さも指摘されています。雑魚キャラクターであっても、一発攻撃を当てるとこちらの攻撃を受け付けなくなる無敵時間が発生するため、ボタン連打だけではすぐに倒せない仕様となっています。またボスキャラクターの体力も多めに設定されており、攻撃と反撃の繰り返しの中でプレイヤーが不利になりやすいバランスである、という意見もあります。


第5章|発売当時の評価

日本のゲーム雑誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは、40点満点中27点という評価を獲得しています。

海外でも高い評価を受けており、ゲーム雑誌「エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー」では1992年のベストNESゲームに選出されました。ゲーム情報サイトの編集者からは「優れた、バランスの取れたゲーム」という評価も得ています。

国内のレビューでも「カッコいいグラフィックとサウンドと演出で、ファミコンで『アーケードさながらの興奮』を味わわせてくれた作品」「この頃のコナミは本当に『職人魂』を見せてくれていた」という、高い評価のコメントが残されています。「前作はパッとしなかったが、続編はかなり頑張っている」という、前作からの正当な進化を評価する声も見られます。


第6章|現在のプレイ環境

本作はカートリッジ単体での入手がやや難しい場合もありますが、2022年に発売されたタートルズの歴代作品をまとめたコレクションソフトに本作が収録されており、現代のゲーム機を通じてプレイすることも可能です。

オールドゲームファンであれば、当時のファミコンカートリッジを探すか、コレクションソフトを通じて本作の魅力に触れることをおすすめします。「ファミコンのアクションゲームとしてはかなり良質な部類」という評価も多く、改めてプレイする価値のある一本といえます。


第7章|現在のレトロゲームとしての価値

本作は現在の中古レトロゲーム市場で、箱・説明書付きの完品からソフト単体までさまざまな状態のものが流通しています。価格帯は出品状況によって幅がありますが、タートルズシリーズのファミコンソフトとしてコレクター需要のある一本です。

ファミコンのタートルズシリーズを揃えたいファンにとっては、『激亀忍者伝』『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ』とあわせて、3部作として収集する価値のある作品です。


まとめ|ファミコンオリジナルとして進化を遂げたタートルズアクション

『ティーンエージ ミュータント ニンジャ タートルズ2 ザ マンハッタン プロジェクト』は、1991年12月13日にコナミからファミリーコンピュータ向けに定価6,900円(税抜)で発売された横スクロールアクションゲームです。前作のアーケード移植から一転、ファミコンのハードウェアに最適化されたオリジナル作品として開発され、音声演出の充実・コナミコマンドへの対応・凝った演出など、随所にコナミの技術力が発揮されています。

「日本では2、北米では3」という複雑なナンバリングの裏には、タートルズゲームの日米それぞれのリリース経緯が隠されています。日本のゲーム誌で27点、海外でベストNESゲームに選出されるなど高い評価を受けた本作を、ぜひコレクションソフトなどを通じて体験してみてください。


本記事に記載の発売日・価格・ゲームシステム・評価情報は、複数の信頼できる情報源に基づいて執筆しております。

(出典 Youtube)


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