チップとデールの大作戦2【ファミコン】徹底解説|1993年発売・カプコン最後のファミコンソフトとなった名作アクションの続編

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はじめに|カプコンがファミコンに刻んだ最後の足跡

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1993年12月10日、カプコンからファミリーコンピュータ向けに発売された『チップとデールの大作戦2』は、1990年に発売された名作アクション『チップとデールの大作戦』の続編にあたる横スクロールアクションゲームです。

そして本作には、もうひとつ大きな歴史的意義があります。それは、カプコンがファミコンで発売した最後のソフトだったという点です。「ストリートファイター」や「ロックマン」をはじめ、数々の名作でファミコン・スーパーファミコン時代を彩ったカプコンが、ファミコンというハードに別れを告げた最後の作品が本作なのです。

1993年といえば、すでにスーパーファミコンが全盛を迎え、次世代機の足音も聞こえ始めていた時期。そんなファミコン末期にあって、本作は前作譲りの小気味よいアクションと、新たに加わった「斜め方向にモノを投げられる」アクションなど、カプコンらしい丁寧な作り込みで佳作に仕上がっています。本記事では、基本情報からゲームシステム・前作との違い・現在のプレミア状況まで詳しく解説いたします。


第1章|基本情報・スペック

複数の公的ソースで確認した基本スペックは以下の通りです。

項目詳細
タイトルチップとデールの大作戦2(Chip ‘n Dale Rescue Rangers 2)
機種ファミリーコンピュータ(FC)
発売日1993年12月10日
発売元カプコン
ジャンルアクション(横スクロールアクション)
定価6,090円
プレイ人数1〜2人(2人同時プレイ可能)
ステージ数全9面
権利表記©1993 カプコン

本作は、1990年6月8日に発売された前作『チップとデールの大作戦』に続くシリーズ第2弾です。この頃、カプコンは「わんぱくダック夢冒険」「リトル・マーメイド」などディズニー版権キャラクターゲームを多数リリースしていましたが、本作はその中でもカプコン最後のファミコンタイトルとなりました。

定価については「6,090円」という記録が確認されており、消費税導入後(1989年〜)の税込価格と考えられます。


第2章|原作アニメと第1作について

本作を理解するために、原作アニメと前作について整理いたします。

原作となる「チップとデールの大作戦」(原題:Chip ‘n Dale Rescue Rangers)は、ディズニーが1989年から1990年にかけて製作したテレビアニメシリーズです。シマリスのチップとデールが率いる風変わりな動物たちのグループ「レスキュー・レンジャーズ」が、人間の世界だけでなく動物たちの世界のあらゆる問題を解決していくという物語です。

レスキュー・レンジャーズのメンバーには、リーダー格のチップ、お調子者のデール、発明家の女の子・ガジェット、チーズ好きの力持ち・モンタリー・ジャック、ハエのジッパーがおり、宿敵である悪役の猫・ファットキャットと対決します。

カプコンによるゲーム版第1作『チップとデールの大作戦』は1990年6月8日に発売され、当時としては珍しい2人同時協力プレイや、箱を持ち上げて投げるユニークなアクションで高い評価を獲得しました。本作『チップとデールの大作戦2』は、その続編として前作の魅力を受け継ぎながら、さらにブラッシュアップした内容となっています。


第3章|ゲームのストーリー|再び動き出すファットキャットの野望

本作のストーリーも、原作アニメの世界観を活かした内容になっています。

物語の中心となるのは、前作に引き続き宿敵ファットキャットです。レスキュー・レンジャーズのチップとデールは、再び悪事を企てるファットキャットの野望を打ち砕くべく、さまざまなステージを冒険していきます。

ゲームの終盤では、未来の世界を模したアトラクション「フューチャワールド」を探索してファットキャットの部屋の鍵を見つけ、最終的にファットキャットの秘密基地に乗り込んで彼を捕まえることが目的となります。原作アニメのコミカルかつ冒険的な雰囲気を活かしたストーリー展開が、ゲームへの没入感を高めています。


第4章|ゲームシステム詳細|前作を受け継ぐ協力プレイと新要素

基本操作は前作を踏襲

本作の基本操作は、前作『チップとデールの大作戦』とほぼ同じです。落ちている箱やボールなどのアイテムを持ち上げ、敵に投げつけて攻撃するというシステムを受け継いでいます。前作で好評だった、小気味よいアクションと操作性の良さはそのままに、新たな要素が加えられています。

新要素「斜め方向への投げ」

本作で新たに加わった特徴が、アイテムを斜め方向に投げられるようになった点です。前作では水平方向への投擲が中心でしたが、本作では斜め方向への攻撃が可能となり、攻撃の自由度と戦略性が向上しています。これにより、高い位置や低い位置にいる敵にも対応しやすくなりました。

2人同時協力プレイ

前作同様、本作でも2人同時協力プレイが可能です。1Pがチップ、2Pがデールを操作し、2人で協力してステージを攻略していきます。チップはジャケットと帽子が特徴のリーダー的存在、デールはアロハシャツを着た盛り上げ担当として描かれています。

レンジャーバッチとパネル集め

本作の特徴的なシステムが「パネル集め」です。ステージの各所には四角いパネルが配置されており、これを50個以上集めると、ステージクリア後に「レンジャーバッチ」がもらえます。やり込み要素として、パネルをできるだけ多く集めながら進む楽しさが加わっています。

モンタリーによる回復とサポートキャラ

ステージの中間地点では、仲間のモンタリー・ジャックが体力を全回復してくれるアイテムをくれます。1人プレイおよび2人プレイでどちらかがいない場合は2つ入手できる仕様です。原作のキャラクターたちがゲーム中でプレイヤーをサポートする演出も、ファンには嬉しい要素です。

1UPシステム

残り人数を増やす1UPアイテムも用意されています。ステージ中に落ちている場合もありますが数は少なく、基本的にはステージクリア後のボーナスやステージ中に隠されたボーナスでの入手が中心となります。クリア後のボーナスには2UPする星も存在します。


第5章|ステージ構成|全9面と自由攻略要素

本作は全9面で構成されています。各ステージには個性的な敵とギミックが用意されており、ステージごとに異なる攻略を楽しめます。

ステージ構成の特徴として、4面以外の各ステージにはボスが待ち受けています。4面はアクションゲームの定番である氷上ステージで、つるつると滑る足場が特徴ですが、敵が少なく基本的に攻撃してこないため、唯一ボスのいない(時間制限のある)ステージとなっています。

また、ステージ6・7・8は任意の順番で攻略することができるという自由度のある構成になっています。ただし、最終的には3つすべてをクリアする必要があります。終盤の未来世界「フューチャワールド」ではクレーン車に乗ったトカゲがボスとして登場し、最終ステージとなるファットキャットの秘密基地は、エリアが非常に長く敵や仕掛けも厄介なものが多いため、非常に高い難易度となっています。最後に待ち受けるボスは「ファットキャットロボ」です。


第6章|難易度とゲームの魅力|幅広い層が楽しめる良作

本作は、硬派なアクションゲームというよりは、低学年のキッズたちも遊べるような難易度に調整されており、幅広い層が楽しめる作りとなっています。

序盤の1面・2面のステージは非常に易しく、アクションゲームが苦手な方でも進めやすい設計です。一方で、最終ステージのファットキャットの秘密基地は手応えのある難易度となっており、ゲームを通じて緩やかに難易度が上がっていく構成です。

「カプコンのディズニー系ゲームにハズレなし」と評されるように、本作も小気味よいアクションと個性的な敵・ギミックを楽しめる佳作として高く評価されています。ディズニーキャラクターの魅力と、カプコンの確かなアクションゲーム作りの技術が融合した、シリーズの名にふさわしい続編といえます。


第7章|「カプコン最後のファミコンソフト」という歴史的意義

本作を語る上で欠かせないのが、「カプコンがファミコンで発売した最後のソフト」という歴史的な位置づけです。

カプコンは1985年頃からファミコン市場に参入し、「魔界村」「ロックマン」シリーズ、「ストリートファイター2」の移植版など、数々の名作をファミコンで世に送り出してきました。そんなカプコンが、ファミコンというプラットフォームに別れを告げた最後の作品が、本作『チップとデールの大作戦2』だったのです。

1993年12月という発売時期は、すでにスーパーファミコンが市場の中心となり、各メーカーがファミコンソフトの開発から撤退しつつあった時期にあたります。そのような中で、カプコンが最後にファミコンで届けた作品が、丁寧に作り込まれたディズニーキャラクターアクションだったという事実は、同社のファミコンへの愛着とものづくりへの誠実さを感じさせるものです。


第8章|現在のレトロゲームとしての価値

本作は現在、レトロゲーム市場でプレミア価格がついているソフトのひとつです。

駿河屋などの中古販売サイトでも「プレミア価格」と表記されており、箱・説明書付きの完品はもちろん、ソフト単体でも前作と比べて高めの価格で取引される傾向があります。価格高騰の背景には、1993年というファミコン末期の発売で流通量がそれほど多くなかったこと、「カプコン最後のファミコンソフト」という歴史的価値、そしてディズニーキャラクターという普遍的な人気が挙げられます。

前作『チップとデールの大作戦』とあわせてコレクションするファンも多く、シリーズとしての需要も根強いものがあります。レトロゲームコレクターにとっては、ぜひ押さえておきたい一本といえるでしょう。


まとめ|カプコンがファミコンに残した、誠実な最終作

『チップとデールの大作戦2』は、1993年12月10日にカプコンからファミリーコンピュータ向けに発売された横スクロールアクションゲームです。1990年の名作『チップとデールの大作戦』の続編であり、カプコンがファミコンで発売した最後のソフトという歴史的な意義を持つ一本です。

箱やボールを持ち上げて投げる前作譲りのアクションに加え、斜め方向への投擲という新要素、パネルを集めてレンジャーバッチを獲得するやり込み要素、ステージ6・7・8の自由攻略システムなど、シリーズの魅力を着実に進化させた佳作となっています。低学年のキッズから大人まで幅広い層が楽しめる難易度設計と、「カプコンのディズニー系ゲームにハズレなし」と評される確かな完成度——カプコンがファミコンに残した最後の作品として、レトロゲームの歴史に刻まれる一本です。前作とあわせて、ぜひプレイしてみてください。


本記事に記載の発売日・価格・ゲームシステム・評価情報は、Wikipedia(チップとデールの大作戦2の項目・チップとデールの大作戦(コンピュータゲーム)の項目)、BEEP公式ブログ、レトロゲームの説明書保管庫、マブズロード(ブログ)、駿河屋商品情報、ふるいちオンラインに基づいております。

(出典 Youtube)


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