『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』: 世紀末を舞台にした異色ボードゲーム

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』は、個性的なキャラクターを作成し、異星人との対決や環境問題を乗り越えるボードゲームで、宇宙パワーを集めて勝利を目指します。
 
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1. ゲームの概要と基本設定

『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』は、1992年にココナッツジャパンエンターテイメントから登場したファミリーコンピュータ用のボードゲームで、最大4人まで参加可能なすごろく形式で遊べます。ゲームの舞台は、世紀末における地球上の街で、参加者は自らのキャラクターを作成し、旅路を通してさまざまなイベントを経験します。プレイヤーはピンキー星人の案内に従い、プレイヤー人数や名前、顔、職業を設定し、個性豊かなキャラクターを作り上げます。カードを引いて出た数に応じてボード上を進んでいき、予期せぬトラップやボーナス、特異なイベントに対応します。

ゲーム内では各プレイヤーが宇宙パワーの獲得を目指します。一周すると給与が支給され、上位のプレイヤーには特別なボーナスとして宇宙パワーが与えられます。しかし注意が必要なのは、ノーム星人による侵略です。彼らの宗教的組織「ノーム教」が立ち上がり、様々なマスを変化させるイベントが発生します。1996年以降、年々状況は悪化し、砂漠化や環境変動、多発する事故や金融危機など、プレイヤーは過酷な条件下で資源を管理せねばなりません。

最終的な勝利を収めるのは、最も多くの宇宙パワーを集めた一人です。この人物だけがピンキー星に脱出できる特権を得て勝者となります。4位のプレイヤーは地球に残り、2位と3位のプレイヤーはピンキー星への旅の途中で切り離される運命にあります。ストーリーの背後には、人間と異星人との出会い、そして世紀末の恐怖と期待がドラマチックに描かれており、プレイヤーはその中で独自の冒険を繰り広げることになります。

2. ゲーム内のルールと進行

『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』は、プレイヤーが世紀末を生き抜く異色のボードゲームです。
その中でも重要な要素となるのが、プレイヤーの選択です。
ゲームは最大4人で楽しむことができますが、少人数の場合はCPUが参加者として加わります。
まず、ナビゲーターとして登場するのがピンキー星人です。
この異星人は、プレイヤーを導く存在であり、ゲームの流れをナビゲートします。
次に、プレイヤーは自分のキャラクターとなる顔と職業を選ぶことで、個性的なプレイスタイルを体験できます。
ゲームの進行はすごろく形式で、プレイヤーはカードを引いて出た数だけボード上を進むことができます。
このカードは、単なる数字だけでなく、トラップ要素を含んでいます。
途中で止まったマスには様々なイベントが用意されており、それがゲームのスリルを増す要因となっています。
ボードの周回を重ねると、給料が振り込まれ、1位のプレイヤーにはボーナスとして宇宙パワーが与えられます。
ただし、毎年進行するごとにノーム星人による侵略イベントが発生し、これがプレイヤーに試練をもたらします。
例えば、一部のマスが強制的にマイナスイベントを起こすマスに変わるなど、次々と新たなハプニングが訪れます。
こうした状況下で最終的に最大の宇宙パワーを集めた者が勝利を収め、ピンキー星の安全な地へと逃れる権利を獲得します。
このように、『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』は、個性的な選択と戦略が求められるゲームであり、プレイヤーは毎回異なる展開を楽しむことができるのです。

3. 主なイベントとシステム

このゲームは、プレイヤーが異星人の侵略を防ぎつつ宇宙パワーを集め、無事にピンキー星へと脱出するための戦略を練るボードゲームです。
舞台は1990年代後半、人類が未曽有の危機に直面する世紀末に設定されています。
ゲームではプレイヤーがピンキー星人の警告を受け、ノーム星人の侵略から地球を守るべく奮闘します。
各プレイヤーは、様々な職業やキャラクター設定を選び、ファンタジーとリアリズムが交錯するイベントが待ち受けるボード上を駆け巡ります。
例えば、1996年にはノーム星人が「ノーム教」を発足させ、一部のボードマスが宗教色の強い「ノーム教のマス」に変わります。
ここでは信仰が試されることになります。
一方で、1997年には環境的なリスクが顕在化し、地球全体で砂漠化現象が発生し、一部のマスが「砂漠マス」に変わってしまいます。
これにより、プレイヤーは新たな戦略を練ることが必要となります。
さらに、1998年には、ノーム星人によって引き起こされた異常気象の影響で地球が氷河期に突入し、経済的に大打撃を受けることになります。
プレイヤーは半年ごとに変わる侵略イベントや、競争で得られる宇宙パワーを活用しながら、いかにして生き延びるかを考えます。
ノーム星人のカルト宗教や異常気象、そしてハルマゲドンの危機など、次々と起こる問題に対応しながら、プレイヤー同士での協力や対立もこのゲームの魅力の一つです。
このようなイベントの数々を乗り越え、最終的に誰がピンキー星への切符を手にするのか。
プレイヤーの知恵と戦略が試されるボードゲーム、それが『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』です。

4. ゲームのストーリーと設定

ゲーム『1999 〜ほれ、みたことか!世紀末〜』は、異星人と地球人の協力を描いた興味深いストーリーを提供しています。
舞台は地球。
ある日、4人の大学生たちは、キャンプファイヤーの最中に地球に不時着したUFOを目撃します。
このUFOはピンキー星から来た異星人、ピンキー星人が操縦していました。
彼らは地球侵略を計画するノーム星人の脅威から人類を救うためにやってきたのです。
しかし、自らの計算ミスやリソースの制限から、全人類を救うことは難しく、出会った大学生たちのみを彼らの故郷であるピンキー星へと導くことを決意します。
そのために大学生たちは、1999年内に必要な宇宙パワーを集めるよう要請されます。
ノーム星人による侵略ストーリーの進行にともない、街には異変が起こります。
1996年1月にカルト宗教ノーム教の発足から始まり、1997年の地球の砂漠化、1998年の氷河期の到来など、次々に発生する事件は、地球を舞台にした緊迫した状況を感じさせます。
ゲームの目的は、ピンキー星人の指示に従い、街を巡る冒険を通じて宇宙パワーを集め、最終的にピンキー星へと脱出することです。
しかし、ノーム星人の策略によってマップ上のイベントがどんどん悪化し、プレイヤーの前には多くの困難が立ちはだかります。
このような試練に打ち勝ち、最終的に安全なピンキー星へ辿り着くのは、最も多くの宇宙パワーを集めた1人のプレイヤーのみとなります。

5. 最後に

このゲームは、直訳すれば「1999年 〜ほれ、みたことか!世紀末〜」というタイトルの通り、世紀末をテーマに設定したユニークなボードゲームです。
このゲームの魅力の一つは、ブラックユーモアを交えた斬新な視点で展開される、現実世界の風刺です。
プレイヤーは、ピンキー星人なるキャラクターの案内のもと、地球侵略の野望を抱くノーム星人の脅威と戦うことになります。
これにより、ただのすごろくではない、時にはほろ苦い笑いを誘うシナリオが広がります。
ゲーム内では、「ノーム教」といった架空の宗教が登場し、笑いを引き起こしながらも、どこか現実の要素を反映しているところが興味深いです。
さらに、発電所事故や地軸変動、果てはハルマゲドンの勃発など、プレイヤーは次々と襲い来る不条理なイベントをクリアしていかなければなりません。
これらの設定は、どうしようもないと感じる世紀末の予感と共に、プレイヤーに現実の出来事を思い起こさせるのです。
結局は宇宙パワーを集めることが勝利への道となり、最も宇宙パワーを集めた者がピンキー星に向けて脱出できるという体裁ですが、その過程には、競争の激しさと、予測不能な障害が満ちあふれています。
選ばれた1人だけが最終的に脱出できるこのシナリオは、どこかしら希望と絶望の狭間で揺れ動く人間模様を描いているかのようです。
十分に笑い、そして考えさせられるゲーム体験を提供してくれます。

夜伽

レトロゲームのあれやらこれやらを過去の記憶をもとに気ままに発言しています。 あくまでも個人の見解で発言しています。間違いや見当違いもありますのでご容赦くださいませ。それにしてもレトロゲームはいいもんですね!

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