
1. ゲームの概要と特徴

システム面では、3Dスティックを使用しての操作が特徴で、AボタンやBボタンでの変身、Cボタンユニットによる多様な攻撃、Zボタンによるジャンプなど、格闘ゲームとしての戦略性を高めています。変身システムもユニークで、ロボットモード、ビークルモード、ビーストモードという3形態への変化が可能で、変身中は無敵になるという特性があります。これにより、プレイヤーは戦闘中に瞬時にモードを切り替え、戦略的に有利な状態を作り出すことができます。
ゲーム内モードには、『メタルスモード』や『バトルモード』が用意されており、プレイヤーはお気に入りのキャラクターを選んで進めることが可能です。メタルスモードは好きなキャラクターで挑戦してストーリーを進めることができ、次々に強敵と対戦する緊張感が楽しめます。バトルモードは対戦形式となっており、友人との白熱した対戦が可能です。
日本版のナビゲーターは田上香織氏が担当しており、その声でゲームの世界に引き込まれるでしょう。ストーリー性については、メタルスモードでサブタイトルが表示されるものの特筆すべきものはなく、そこがやや物足りないと感じる部分かもしれません。しかし、キャラクターゲームとしての魅力は十分に感じられる出来です。
2. システムと操作方法

特に注目すべきは、攻撃が相手との距離によって格闘と射撃の二つに切り替わるシステムです。これにより、プレイヤーは状況に応じた最適な戦略を瞬時に選ぶことが求められ、ゲームの奥深さが一層増しています。また、ロボットモードからビークルモード、そしてビーストモードへの変身が可能であり、この変身中には無敵状態となります。この特徴を上手く活かすことで、プレイヤーは敵の攻撃を避けつつ、自らの攻撃を効果的に繰り出すことができます。
操作方法としては、基本的に3Dスティックでキャラクターを移動させつつ、AボタンやBボタンでの変身、Cボタンユニットを右・上・左に使っての攻撃、Cボタンユニット下でのガード、Zボタンでのジャンプを組み合わせます。これにより、プレイヤーは自由自在にキャラクターを操りながら、戦いの中で戦術を構築することができるのです。まさに、このシステムと操作方法こそが、『トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス64』の魅力の一つと言えるでしょう。
3. ゲームモードと登場キャラクター

また、バトルモードにおいては、友人との対戦機能が盛り上がり、対戦を楽しむことができます。スリリングな試合展開に大興奮し、友人や家族との良い思い出を作ることができるでしょう。
登場キャラクターに関しては、サイバトロンとデストロンという二つの陣営からのキャラクターが豊富に用意されています。サイバトロン総司令官のメタルスコンボイや、デストロン破壊大帝のメタルスメガトロンなど、メタルス化したキャラクターがそれぞれのプレイスタイルに応じて使い分けることができます。特に個性豊かなキャラクターたちは、選ぶたびに異なる経験を提供し、ゲームプレイに奥行きを与えています。
『トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス64』は、ストーリー性は薄いものの、対戦格闘ゲームとしての魅力を持ち続けています。ゲームを通して、トランスフォーマーの世界観を楽しむことができるので、ファンにとっては欠かせない一作です。
4. ゲームの評価と受けた批判

特に『ファミ通』のクロスレビューでは、合計23点という平均的なスコアが下されています。
この結果は、ゲームとしての完成度に加え、ストーリー性やゲーム性の薄さも指摘されていることが伺えます。
まず、このゲームの最大の売りとも言えるのが、そのコレクターズアイテムとしての価値です。
特にトランスフォーマーファンにとっては、手に入れておきたい一品として、長く愛され続けています。
しかし、ゲーム性やストーリー性という点においては、多くの批判があります。
ゲームは3D対戦格闘アクションとしての基本的な要素を備えているものの、長くプレイするには物足りないと感じられることが多いようです。
さらに、登場キャラクターのバラエティは非常に魅力的ですが、そのキャラに関するバックストーリーや世界観がしっかり描かれていないため、ゲームの深みや厚みが欠けてしまっていると評価されています。
また、「単なるキャラものとしてはいいが、対戦ゲームとして見ると駄目かもしれない」というレビューも見受けられ、トランスフォーマーという強力なキャラクターコンテンツを活かしきれていないという意見が多いです。
こうした批判を踏まえつつも、キャラファンにとっては十分満足できる内容とも言えるでしょう。
5.まとめ

このゲームでは、日本版のナビゲーターを田上香織が担当し、声の魅力がゲーム体験を一層引き立てています。基本操作は3Dスティックやボタンを駆使し、攻撃や変身、ガードがシームレスに行えます。変身機能は、ロボットモード、ビークルモード、ビーストモードの間を無敵で切り替えることができ、戦略的なプレイを促進します。
メタルスモードとバトルモードの二つのメインモードが用意され、プレイヤーはお気に入りのキャラクターを選び進んでいく楽しさを味わうことができます。しかし、ストーリー性に欠けるといった批評もあり、プレイヤーにとってはゲーム性の単調さが残念な点として挙げられています。にもかかわらず、ファンにとってはシリーズを愛する気持ちを満たしてくれる、懐かしの一作としての地位を確立しています。