『摩訶摩訶』: ギャグRPGの魅力と混乱が交錯するカルトゲーム…クソゲーと言われています。
『摩訶摩訶』は、前世と現世が交差する独特な世界観を持つギャグRPG。プレイヤーは霊媒師の助けで前世に変身し、戦略的な戦闘を楽しむことができる。

1. ゲームの概要

『摩訶摩訶』は、1992年にシグマからスーパーファミコン用に発売されたユニークなRPGです。このゲームは、前世と現世という異なる世界が交差する異色の設定を持つことで知られています。主人公たちは霊媒師の助けを借りて自らの前世を知り、その能力を活用する「変身技」を駆使します。このシステムは、ゲームの中でセーブデータをまるで「人生」のように感じさせるユニークなもので、多くのプレイヤーを魅了しました。ゲームのデザインにはギャグ漫画家として有名な相原コージ氏が関与しており、その影響はゲーム全体に及んでいます。相原氏自身はキャラクターデザインをメインに担当しましたが、多彩なギャグやアイデアがゲームの随所で発揮される結果となりました。その一方で、数々のバグが存在し、一部では「キング・オブ・糞ゲー」とも称されています。

また、戦闘システムもこのゲームの特徴の一つです。サイドビューのターン制バトルが採用されており、最大で6対4の戦闘が繰り広げられます。豊富なアニメーションや多彩な状態異常、特徴的な属性が戦闘をさらに盛り上げます。

さらに、ストーリーはマカマカ博士の企みを巡る壮大なものです。科学力が認められないことに嫉妬した博士は、薬を開発し、秘密結社「マカマカ団」を結成。主人公の家族をミジンコに変えてしまうなど、彼の陰謀は止まることを知らず、プレイヤーは両親を救うために冒険の旅に出ることになります。

2. 相原コージの影響力

相原コージは、『摩訶摩訶』というゲームの開発初期において、キャラクターデザインを担当する形で参加していました。しかし、彼はギャグ漫画家としての経験を活かし、ゲームが「ギャグRPG」であるという特性を反映させるべく、多くのアイデアを提供しました。彼の影響力は非常に大きく、ゲーム全体に多数のユニークなギャグや斬新なアイデアが盛り込まれています。その結果、『摩訶摩訶』は他に類を見ない特異な作品として話題になりました。ゲーム内のシステムやバグそのものも、彼のギャグセンスが随所に取り入れられており、プレイヤーは予想外の展開やシュールな笑いを楽しむことができます。一方で、多くのバグが存在することから「キング・オブ・糞ゲー」とも称されていますが、それが却ってこのゲームのカルト的人気を高める一因となっています。

相原コージのギャグやアイデアは、『摩訶摩訶』をただのゲームではなく、プレイヤーとのインタラクティブな体験に昇華させました。それにより、多くのゲーマーにユニークで忘れられない印象を残しているのです。彼の存在がこの作品にどれほどの影響を与えたかは計り知れませんが、間違いなく『摩訶摩訶』というゲームの魅力と混乱を形作る要素の一つであることは疑いの余地がありません。

3. 独特なシステムと戦闘

『摩訶摩訶』は、その斬新なシステムと独特な戦闘で多くのプレイヤーを魅了してきました。
それでは、このゲームの特徴であるシステムと戦闘について詳しく見ていきましょう。
まず、システムの要となるのが「前世変身」です。
これは主人公たちが霊媒師によって自分たちの前世を知ることから始まります。
その前世の姿に変身することで、通常の能力を超えた力を発揮できるのです。
この変身は、TPというポイントを消費することで使用可能で、戦略性を深めます。
前世の能力を駆使することが攻略の鍵となります。
次に注目すべきは、戦闘システムです。
『摩訶摩訶』ではサイドビューのターン制戦闘が採用されています。
最大で6対4のキャラクターが参加可能で、敵味方ともに豊富なアニメーションが非常に魅力的です。
それにより、視覚的にも楽しみながら戦闘を進めることができます。
また、ゲーム内での属性システムも見逃せません。
熱さ、寒さ、電気、そして精神の4つに分類された属性が存在し、敵の弱点を突くことで大ダメージを与えることが可能です。
プレイヤーはこれらの属性をうまく活用して敵を倒していくことが求められます。
戦闘にはさらに、多様な状態異常が導入されています。
「グロッキー」状態をはじめとする様々な効果がプレイヤーに戦略的な選択を促します。
このように、『摩訶摩訶』は多彩なシステムと戦闘を通じて、プレイヤーにユニークな体験を提供しているのです。

4. 物語の設定と展開

『摩訶摩訶』はギャグRPGとして知られる一方で、その物語の設定は非常にユニークで独特です。すべては科学者マカマカ博士の妬みから始まります。彼は自分の科学力が世間に認められないことに腹を立て、山に篭って特異な薬を開発しました。この実験の結果、彼は恐ろしい能力を身につけ、その力を使って秘密結社「マカマカ団」を設立したのです。彼の最初の行動は、主人公の故郷であるふるさとタウンにビームを放つことでした。この攻撃で、主人公の両親はミジンコに変えられてしまい、町も破壊されてしまいます。この衝撃的な事件をきっかけに、主人公は両親を元に戻し、世界を救うための冒険の旅に出ることになります。

物語の進行は、主人公がさまざまなキャラクターと出会い、共に冒険を繰り広げていく形で進んでいきます。旅の中で出会うヒロイン、その父親である科学者パスカル博士の存在が、主人公の目的達成に大きく寄与してくれるのです。彼らの協力を得ることで、主人公は様々な試練を乗り越え、マカマカ団の陰謀を阻止しようと奮闘します。

このゲームは、単なる冒険や戦闘だけでなく、キャラクター同士のユーモラスなやり取りや予測不能なストーリー展開も魅力です。また、途中で登場する前世の霊媒師の存在により、さらに不思議な力を手に入れることができ、物語に深みを持たせています。このように、単純な勧善懲悪の物語ではなく、キャラクターの成長と共に進化する複雑なストーリーが『摩訶摩訶』の大きな魅力と言えます。長い冒険の果てに待ち受ける結末は、最後まで目が離せない展開が用意されています。

まとめ

『摩訶摩訶』は1992年にシグマから発売されたスーパーファミコン用の伝説的なギャグRPGです。このゲームは、ユニークさと大きなバグの多さから賛否が分かれる作品ですが、今でもカルト的な支持を得ています。この作品の特徴に挙げられるのは、その独特な世界観とシステム、そしてギャグ漫画家の相原コージ氏が手掛けた多彩なギャグ要素です。ゲームの舞台となるのは、前世と現世が交差する異世界。プレイヤーはセーブデータを「人生」と呼び、主人公たちは霊媒師を通じて自身の前世を知り、その姿に変身することで特殊能力を使うことができます。戦闘はサイドビューのターン制で、属性や状態異常といった要素が戦略性を高めています。

物語の中心はマカマカ博士という世界的な科学者でありながらも、その発明が世間に認められないことに悩む彼は秘密結社「マカマカ団」を結成し、主人公の両親に悪影響を及ぼします。主人公はこの危機を打開するため旅に出るのですが、その過程で多くのバグやユニークなイベントに遭遇します。

ユニークさが評価される一方で、プレイヤーの期待を裏切るバグの多さは多くの批判を受けました。しかし、その独特の魅力ゆえに、時間が経過した今でも熱狂的なファンが少なくありません。『摩訶摩訶』が持つシュールな世界観と混沌としたゲームシステムは、他にはない独自の体験を提供しています。

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