ドラクエ10コインボス「ドラゴン」とは?初代『ドラゴンクエスト1』から続く伝説の系譜を辿る

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

『ドラゴンクエスト10オンライン』の魔法の迷宮に登場するコインボス「ドラゴン」は、シリーズタイトルそのものを冠したモンスターです。派手な二つ名を持つ強敵たちに比べると地味に見えるかもしれませんが、実はこのモンスターこそ初代『ドラゴンクエスト1』から続く由緒正しき存在で、シリーズの歴史そのものを体現していると言っても過言ではありません。今回はこの「ドラゴン」というモンスターについて、初登場の経緯から各作品での扱われ方、外伝作品での活躍まで、公的な資料をもとに掘り下げていきます。

1.初代『ドラゴンクエスト1』で誕生した元祖ドラゴン

「ドラゴン」というモンスターが初めて登場したのは、1986年に発売された『ドラゴンクエスト1』です。ドムドーラの町やメルキドの周辺、そして竜王の城に出現するほか、沼地の洞窟ではローラ姫を捕らえる番人として固定で登場し、実質的にシリーズ初のボス級モンスターとしての役割も担いました。

炎のブレスを吐く姿はいかにもドラゴンらしい存在感を放ちますが、実際の戦闘では通常攻撃の方が痛いと感じるプレイヤーも多く、むしろ炎は守備力で軽減できない分、じわじわとダメージを与えてくる厄介な相手として記憶されています。この「沼地の洞窟のドラゴン」を苦もなく倒せるようになれば、りゅうおう打倒も見えてくるという、力試しの目安としての役割も持っていました。

なお、リメイク版では専用のステータスが割り振られ、より本格的なボス級モンスターとして再構成されています。ローラ姫を抱えた状態で全滅すると復活するという特性が加わり、初代とはひと味違った存在感を放つようになりました。海外版では「Green Dragon」という表記が用いられており、後に登場する本家グリーンドラゴンとは別の呼び名で区別されています。

2.鳥山明先生がこだわった見た目のデザイン

このドラゴンの体色は緑色で、腹側はクリーム色から明るい茶色。翼を持たず、猛禽類のような爪のある四本脚で歩く姿が特徴です。骨格は一般的な爬虫類というよりも、トリケラトプスのような四脚恐竜に近い印象を受けます。目の上あたりから後ろ向きに伸びる二本の角と、頬から張り出す扇型のヒレも大きな特徴で、首から尻尾にかけて背びれのようなものも見られます。

キャラクターデザインを手がけた鳥山明先生は、数あるモンスターの中でもこのドラゴンのデザインを特に気に入っていたと伝えられています。攻略本のインタビューでは、気負わない何気ない雰囲気を持たせたことがその理由として語られていました。西洋の伝承でよく見られる「英雄が討伐すべき邪悪の象徴」としてのドラゴン像は、初代のラスボスであるりゅうおうが担っており、このモンスターはあくまで「爬虫類型の強大な生物」という趣が強いのも興味深い点です。

3.『ドラゴンクエスト2』『ドラゴンクエスト3』での猛威

『ドラゴンクエスト2』では、ロンダルキアへの洞窟やハーゴンの神殿に登場します。出現範囲自体は限られているものの、複数体で群れて現れることが多く、強烈な打撃と全体攻撃化した炎のブレスによって、多くの冒険者を苦しめる存在として知られています。呪文耐性も高く、単純な力押しでは太刀打ちしづらい相手として、ロンダルキアへの洞窟の難所を象徴する存在になりました。同属の色違いモンスターがこの作品には登場せず、唯一無二の種族として強い印象を残しています。

続く『ドラゴンクエスト3』では、ルビスの塔や魔の島、ゾーマの城に出現します。前作同様に集団で現れ、炎のブレスを吐く戦法を踏襲していますが、新たに極楽鳥を呼び寄せる行動が加わりました。なお、この作品から「ドラゴラム」の呪文で変身した際の姿として、このドラゴンのステータスが流用されるようになり、味方側にもその力の一端が受け継がれています。

4.ロトシリーズ後の長い沈黙

初代から『ドラゴンクエスト3』までのいわゆるロトシリーズでは常連だったこのドラゴンですが、以降の作品では意外なほど登場機会に恵まれませんでした。天空シリーズと呼ばれる『ドラゴンクエスト4』から『ドラゴンクエスト6』にかけては、本編モンスターとしての出番がなく、『ドラゴンクエスト7』ではリメイク版で追加コンテンツのボスとして復帰を果たすにとどまっています。

その背景には、シリーズが進むにつれてグレイトドラゴンやメタルドラゴン、ドラゴンガイアといった新しいドラゴン系モンスターが続々と登場したことが挙げられます。元祖である「ただのドラゴン」は、見た目の派手さでは新顔たちに押されがちだったようです。一方で、モンスターズシリーズなどの外伝作品ではドラゴン族の代表格として扱われることが多く、本編とは対照的に出場機会に恵まれています。

5.『ドラゴンクエスト11』での復活と貫禄

時代設定がロトシリーズより前にあたる『ドラゴンクエスト11』では、このドラゴンが本編に本格復帰します。ユグノア城下町跡付近に出現し、姿も大きくよりドラゴンらしい迫力を備えるようになりました。序盤に差し掛かる場面でありながら見た目に恥じない強さを誇り、油断していたプレイヤーが痛い目を見たという声も少なくありません。

作中では「キング・オブ・モンスター」といった表現とともに語られる場面もあり、ロトゼタシアの世界におけるモンスターの代表的存在として位置づけられていることがうかがえます。連武討魔行と呼ばれるやり込みコンテンツにも登場し、通常よりも高いステータスを持つ強化個体として立ちはだかる場面もありました。

6.外伝作品でも活躍する顔役ドラゴン

不思議のダンジョンシリーズでは、初代の頃から一族揃って常連として登場し、直線上に炎を吐くという特徴的な行動パターンで知られています。誤って射線上の他のモンスターに炎が当たると、そのモンスターがレベルアップしてしまうというユニークな仕組みも存在し、プレイヤーを悩ませてきました。

また、モンスターズシリーズでは、ローラ姫救出をモチーフにしたイベントの主として登場する作品もあり、倒すと仲間にできる個体として親しまれています。デフォルトネームが用意されている作品もあり、ドラゴン系統の中でも特別な存在として扱われることが多いのが特徴です。コミック『ダイの大冒険』でも、ハドラー率いる超竜軍団の主力として複数体が登場し、シリーズを象徴する怪物として印象的に描かれています。

7.『ドラゴンクエスト10オンライン』ではコインボスとして登場

そして本題である『ドラゴンクエスト10オンライン』では、バージョン5.0の実装にあわせて魔法の迷宮のコインボスとして初めて姿を見せました。これは『ドラゴンクエスト11』の発売よりも後のタイミングであり、シリーズの原点であるこのドラゴンが、長い時を経てオンライン作品にも受け継がれた形になります。

また、期間限定イベント「竜王城の決戦」では竜王の城にも登場しており、初代の世界観を意識した演出とともに、原点回帰を印象づける存在として扱われています。長きにわたる沈黙を経て、ついにオンラインの世界にも足を踏み入れたこのドラゴンの姿には、シリーズを追い続けてきたプレイヤーほど感慨を覚えるのではないでしょうか。

8.まとめ-シリーズの顔役としての「ドラゴン」

「ドラゴン」という何の変哲もない名前を持つこのモンスターは、キースドラゴンやダースドラゴンといった色違いの仲間、ゴールデンドラゴンや光の番人といったボス級モンスターたちの、いわば大本になった存在です。派手さこそ控えめですが、シリーズ最初期から生き続けてきたという設定が随所に見られ、ドラゴン系モンスターの中でも別格の重みを持っています。

『ドラゴンクエスト10オンライン』のコインボスとして戦う際には、こうした長い歴史を思い浮かべながら向き合ってみると、また違った感慨を覚えられるのではないでしょうか。シリーズの原点に立ち返る意味でも、一度じっくりと向き合ってみてほしいモンスターです。

(出典 Youtube)


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