
1. ゲームの舞台とキャラクター

このゲームの特徴は、3人の主人公たちそれぞれが個性豊かであることです。バーサーカーは力強い体当たり攻撃が得意で、ブローヴァはスピーディーな動きで相手を混乱させ、ブリッツは格闘技術で敵を制圧します。プレイヤーはこの中から好きなキャラクターを選び、それぞれの特技を駆使してストーリーを進めていきます。
『コンバットライブス』のゲーム性は、ベルトスクロールアクションで、進む方向にスムーズに移動しながら次々と現れる敵を倒して進行します。この点で、テクノスジャパンの名作である『熱血硬派くにおくん』や『ダブルドラゴン』との共通点が見られます。また、ゲーム内の映像演出には、背景のビデオモニターにボスの顔がおどろおどろしいほど大きく映し出されるという凝った仕掛けもあり、プレイヤーに強い印象を与えること間違いありません。
このゲームのもう一つの魅力は、DIPスイッチの設定で3人同時プレイが可能な点です(日本国外版では固定)。実際に友人とともにプレイすれば、協力プレイの楽しさをより一層味わうことができるでしょう。最近では、レトロゲームの楽しさを再評価する動きが広がっており、『コンバットライブス』はその代表的な一本として、ゲームファンの心を再び掴んでいます。
2. ゲームシステムの特徴

また、『コンバットライブス』は、パンチとキックの基本攻撃だけでなく、ダッシュ攻撃や体当たり、さらには投げ技を駆使して進行するベルトスクロールアクションゲームです。プレイヤーは3人の個性的なキャラクターから1人を選択してゲームを進めます。それぞれのキャラクターが、独自の格闘技を持っており、それを駆使することで敵を倒していくのです。特に、投げた武器を利用して敵をダウンさせることができる点や、敵がドミノ倒しのように次々に倒れる演出は、このゲームならではの楽しさです。
さらにこのゲームでは、特定のステージで敵がプレイヤーに対して反撃するシステムも追加されています。つかんできた雑魚キャラクターに注意が必要で、戦いの緊張感を高める要素となっています。このように多彩な技とシステムを組み合わせることで、『コンバットライブス』はプレイヤーに新たなチャレンジを提供し続けているのです。
3. 多彩な敵キャラクター

特に注目すべきは、特定の敵キャラクターが見せる戦略的な動きです。このゲームでは、武器を投げて攻撃する敵が存在し、その武器が地面に落ちた際に爆発することもあります。このような戦略的要素により、プレイヤーは単に敵を倒すだけではなく、どのタイミングでどう攻撃するかといった考えを巡らせながら進む必要があります。
また、一部の敵キャラクターはダウンした後に反撃を行う能力を持っており、プレイヤーに新たな挑戦を与えます。ダウン時の反撃行動は不意を突かれることが多く、慎重な立ち回りが求められます。このような敵との対峙はプレイヤーの緊張感を高め、ゲームの醍醐味を大いに引き出している要因のひとつとも言えるでしょう。
このように『コンバットライブス』では、多彩な敵キャラクターが登場することで、プレイヤーに豊富な戦略の選択肢と緊張感溢れるプレイ体験を提供しています。ゲーム全体を通じて、多くの敵と出会い、どのように対処するか考える楽しさは、このゲームを語る上で欠かせない要素となっています。
4. 映像と演出の魅力

また、このゲームに組み込まれた映像演出は、現代のゲームに多大な影響を与えた要素とも言えます。ボスとの対決や物語の展開を視覚的に補強するこれらの演出は、ゲーム体験をより立体的で深いものとしました。そのため、単なるアクションゲームとしての枠を超え、ストーリー性やエンターテインメント性をも持ち合わせることに成功しています。
このようにして、『コンバットライブス』は映像と演出の面でも独自の地位を築き、後続する数多のゲームタイトルに影響を及ぼしました。プレイヤーは単にゲームをクリアするだけでなく、映像と音声が織り成す一連のドラマを楽しむことができ、その魅力に惹きつけられ続けています。過去の技術でありながらその革新性は色褪せることなく、今もなお多くの人々に愛され続けています。
5. 家庭用への移植と新たな展開

このゲームはその独特の魅力から、時代を超えて愛され続けています。
1992年にはスーパーファミコンに移植され、家庭でも楽しめるようになりました。
このバージョンは、アーケード版のスリリングなアクションを家庭で手軽に楽しめることが出来るように設計されています。
そして、2009年には北米でWiiのバーチャルコンソールにて再配信され、多くの新しいファンを魅了しました。
さらに、日本では2011年にWindows版がリリースされ、幅広いデバイスでのプレイが可能となりました。
最新の展開としては、2017年に発売された『Retro-bit GENERATIONS3』において、アーケード版が再収録されました。
これは当時のゲーム体験を再現するもので、ゲームのファンにとっては非常に嬉しい復刻版となっています。
このように『コンバットライブス』は、さまざまなプラットフォームでその魅力を広げ続けており、その進化はまだまだ続きそうです。
まとめ

このゲームは1990年にテクノスジャパンによって開発され、圧倒的なアクション性と深いストーリーで多くのプレイヤーを魅了しました。
『熱血硬派くにおくん』や『ダブルドラゴン』といった人気作品に続くこのベルトスクロールアクションゲームは、ニューヨークを舞台に、3人の主人公が様々な敵と戦うという設定です。
主人公であるバーサーカー、ブローヴァ、ブリッツの3人は、元陸軍であり、悪の権力が潜むニューヨークで犯罪組織「グラウンド・ゼロ」を壊滅させようと奮闘します。
ゲームの題名にもなっている「コンバットライブス」は、「戦闘」と「種族」を組み合わせた造語で、彼らを指します。
リリースから長い年月が経過した今でも、その魅力は色あせていません。
2011年には日本でWindows向けにプロジェクトEGGを通じて、また2017年には『Retro-bit GENERATIONS3』を通じてアーケード版が収録されるなど、新たな形で再リリースされ、現代のゲーマーたちにも受け入れられています。
このますます進化するゲームの世界で、『コンバットライブス』は、その唯一無二の存在感を誇っています。
新しい世代のプレイヤーにも、その魅力が広がっていくことを期待します。