スプラッターハウス わんぱくグラフィティ完全ガイド|1989年発売ファミコンアクションの魅力を徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1988年にアーケードで稼働し、血しぶき舞うホラーアクションとして話題になった「スプラッターハウス」。その世界観を大胆にコミカルアレンジし、1989年にファミリーコンピュータ向けに発売されたのが「スプラッターハウス わんぱくグラフィティ」です。本記事では、発売日やスペックといった基本情報から、アーケード版との違い、ストーリー、ゲームシステム、ステージ構成、当時の評価、現在の入手方法までを詳しくまとめました。レトロゲーム好きの方はもちろん、初めてこの作品を知った方にも参考になる内容です。

1.スプラッターハウス わんぱくグラフィティとは

「スプラッターハウス わんぱくグラフィティ」は、ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)が発売したファミリーコンピュータ用の横スクロールアクションゲームです。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」の第64弾として位置づけられており、同社の家庭用ソフトラインナップの中でも一定の存在感を持つタイトルでした。アーケードゲーム「スプラッターハウス」をベースにしながらも、ファミコン向けに大幅なアレンジが加えられており、原作とは異なる独自の魅力を持つ作品に仕上がっています。

2.発売日とスペック情報

本作の発売日は1989年7月31日です。発売元はナムコで、対応機種はファミリーコンピュータ、ジャンルはアクションゲームに分類されます。価格は定価4,900円(税抜)で発売されました。日本国内限定での発売となっており、海外展開は行われていません。ベースとなったアーケード版「スプラッターハウス」は1988年に稼働しており、本作はその翌年にファミコン向けアレンジ作品として世に送り出されたことになります。

3.アーケード版との違い

アーケード版「スプラッターハウス」は、呪いのマスクを身につけた主人公が怪物たちを惨殺していく陰鬱なホラーアクションとして知られていました。一方、ファミコン向けとなった本作では、残酷描写が大幅に抑えられ、キャラクターはコミカルにデフォルメされたデザインに変更されています。アクションの内容もシンプルに簡略化され、幅広い層が遊びやすい仕上がりになりました。物語の骨子である「主人公が恋人を救うために戦う」という展開は共通していますが、アーケード版にあった悲劇的な要素はほとんど取り除かれ、代わりに有名なホラー映画のワンシーンやモンスターをパロディ化した演出が随所に盛り込まれています。原作のファンからすると驚くほど方向性が異なる一作ですが、それが本作ならではの個性にもなっています。

4.ストーリーとキャラクター

物語は、真夜中の墓場で恋人リックの死を嘆き悲しむ少女ジェニファーの場面から始まります。突然の落雷がリックの墓を貫き、死んだはずのリックが蘇るところから物語は動き出します。しかし同時に、隣の墓に眠っていた悪の魔王・カボチャ大王もまた落雷によって復活し、ジェニファーをさらって姿を消してしまいます。リックはさらわれたジェニファーを助け出すため、斧を手に暗い墓場から冒険をスタートさせます。主人公はリック、ヒロインはジェニファー、そして物語の黒幕となる敵役がカボチャ大王という、シンプルながらも分かりやすい構成になっている点が特徴です。

5.ゲームシステムの特徴

基本的な操作はアーケード版と同様の横スクロールアクションですが、攻撃手段は斧を中心に、ステージ中の特定地点で入手できるショットガンのみとシンプルにまとめられています。ショットガンは貫通力を持ち10発まで撃つことができますが、発砲時にはリックの体が反動でやや後退する仕様になっています。体力管理には「ライフ制」が採用されており、ライフゲージがゼロになるとゲームオーバーです。敵を倒すと経験値を獲得でき、雑魚敵は1ポイント、ボスは10ポイントの経験値が入ります。必要経験値まで貯まるとライフゲージの上限が増加し、同時にライフも1ポイント回復するというレベルアップ要素も存在します。本作には即死する落とし穴のような地形はありませんが、一部のステージで高所から落下すると、そのエリアの手前まで戻された上に経験値が半分に減らされるというペナルティが用意されています。ライフゲージの上限は最大16ポイントまで上げることが可能です。なお、これらの成長要素はパスワードには反映されない仕様になっています。ゲームオーバーになるとタイトル画面に戻ってコンティニューが可能ですが、回数には制限が設けられています。ステージ紹介時に表示されるパスワードを入力すれば途中から再開することもできますが、その場合ライフゲージは初期値からのスタートとなります。回復アイテムとしてはライフを1ポイント回復するキャンディと、4ポイント回復するハンバーガーが床に落ちていたり、敵を倒した際に出現することもあります。

6.ステージ構成とパロディ演出

ステージは「墓場の家」から始まり、「下水道」「恐怖の町」「湖のほとり」「ダイヤモンドキャンプ場」「丘の上の館」「悪魔の館」までの構成になっています。序盤の3ステージまではそれぞれのエリアに複数のボスが配置されており、全てのボスを倒すことでステージクリアとなる仕組みです。以降のステージは1ステージにつきボスは1体のみとなり、丘の上の館にあたるステージにはボスが登場せず、館にたどり着くことでクリアとなります。本作の大きな見どころは、随所に散りばめられたホラー映画パロディです。墓場から現れるダンシングドラキュラとゾンビの軍団は往年のヒットソング「スリラー」を思わせる演出になっており、首が回転しながら浮遊するポルターガイストの描写は有名なオカルト映画のワンシーンを思わせる作りになっています。台に横たわる少女の腹から次々と小さなモンスターが飛び出す演出はSF映画の名シーンをオマージュしたものですし、この少女には他のナムコ作品のヒロインが登場するという小ネタも用意されています。終盤で立ちはだかる狼男の正体にも、ナムコの別タイトルの主人公が関わっているなど、当時のゲームファンがニヤリとできる仕掛けが随所に散りばめられている点も本作の魅力の一つです。最終ステージのボスは、ジェニファーをさらったカボチャ大王です。体から小さなカボチャをまき散らしながら浮遊し、画面内を高速で跳ね回って体当たり攻撃を仕掛けてくる、シリーズを象徴する存在として描かれています。

7.隠しステージと裏エンディング

本作には2箇所の隠しステージが用意されています。一つは日本の城を舞台にしたステージで、もう一つはピラミッドを舞台にしたエジプトステージです。それぞれのステージをクリアするとクリスタルボールと呼ばれるアイテムを入手でき、2つとも集めた状態でゲームをクリアすると、通常とは異なる隠しエンディングを見ることができます。この隠しエンディングでは、本作がアーケード版「スプラッターハウス」の本編よりも前の出来事、いわゆる前日談であったことが明らかになる仕掛けになっており、コミカルな作風でありながら原作としっかりつながりを持たせている点は見逃せないポイントです。

8.発売当時の評価

発売当時、ゲーム情報誌のクロスレビューでは合計26点(満40点)という評価がつけられました。また読者投票による通信簿形式の評価では、キャラクター・音楽・操作性・熱中度・お買得度・オリジナリティの各項目を合計して20.98点(満30点)という結果が残されています。当時の専門誌では、アーケード版特有のおどろおどろしい雰囲気が薄れ、かわいらしさを前面に押し出した作品として紹介されており、原作を知るファンと純粋にファミコンのアクションゲームとして楽しむ層とで評価が分かれる一作だったことがうかがえます。

9.現在プレイする方法

本作は長らく移植や配信が行われないタイトルでしたが、2020年にNintendo Switch向けに配信された、ナムコットブランドのファミコン作品を収録したオムニバスソフトのダウンロードコンテンツ第1弾として配信され、初めての移植・配信が実現しました。あわせて、そのDLC第1弾の収録内容を完全収録したパッケージ版ソフトも発売されています。当時のファミコン実機とソフトを探す以外にも、現行機で気軽に触れられる環境が整っている点は嬉しいポイントです。

10.まとめ

「スプラッターハウス わんぱくグラフィティ」は、アーケードの陰鬱なホラーアクションを、ファミコンというハードに合わせてコミカルに再構築した異色の一作です。1989年7月31日にナムコから発売されたこのタイトルは、シンプルながら奥行きのあるレベルアップ要素や、随所に仕込まれたホラー映画パロディ、そしてアーケード版へとつながる隠しエンディングなど、単なる原作の移植にとどまらない工夫が詰め込まれています。当時を知る世代はもちろん、Nintendo Switchでの配信によって新たに触れられるようになった今、改めてその独特な世界観を体験してみてはいかがでしょうか。

(出典 Youtube)


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