ドラゴンクエストXIの進化と展望~今回もレトロゲームについての見解ではありません。

1. ドラゴンクエストXIの基本情報

「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、2017年7月29日にスクウェア・エニックスから発売されたコンピュータRPGで、ドラゴンクエストシリーズのナンバリングタイトル第11作目です。対応機種はPlayStation 4(PS4)、ニンテンドー3DS(日本のみ)、Steam(日本を除く)です。2018年9月4日には、リマスター版「Dragon Quest XI: Echoes of an Elusive Age」が北米版としてPS4とSteamで発売され、2019年9月27日にはリメイク版「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」(Definitive Edition)がNintendo Switch用に発売されました。2020年12月4日には、移植版がPS4、Xbox One、Windows 10、Epic Gamesストアで販売されましたが、Steam版は12月5日にリリースされました。

本作では、『X』のオンラインMMORPGからスタンドアローン型のRPGとして原点回帰し、戦闘システムも『IX』以前のターン制に戻されています。企画は2013年に始まり、堀井雄二が中心となって開発が進行しました。ナンバリングタイトル初のマルチプラットフォーム対応となり、Unreal Engine 4を使用したグラフィックが魅力です。

2. リメイク版とリマスター版の登場

2018年9月4日、『ドラゴンクエストXI』のリマスター版である「Dragon Quest XI: Echoes of an Elusive Age」が発売されました。
このリマスター版は、PS4とSteam用として提供され、グラフィックの向上や新たなコンテンツの追加が図られています。
例えば、北米版ではオリジナル版に搭載されていなかった英語ボイスが追加され、5ヶ国語に対応することで、より広範な国々でのプレイヤーのニーズに応えました。
タイトルの通り、本作はオリジナル版に未調整の部分をリマスター版として改良に努めており、それにより再び注目を集めることとなりました。
続いて、2019年9月27日に発売されたのが、リメイク版『ドラゴンクエストXI S』です。
こちらはNintendo Switch用に作られたもので、リマスター版をさらに進化させた内容が特徴です。
Switch版では、グラフィックや音楽の面を一新し、従来の2Dバージョンと3Dバージョンをプレイヤーの好みに応じて切り替えることができるという画期的なシステムを導入しています。
また、ストーリーも追加され、これまで語られなかったシナリオが新たに加わることで、既存のファンにも新たな驚きを提供しました。
プラットフォームの違いによって、同じゲームでも異なる体験を提供できるのが、魅力の一つと言えるでしょう。
『ドラゴンクエストXI』のこのような多様性と進化は、シリーズの新しいファンを引き寄せ、長い歴史を持つこのタイトルが再び多くの人に愛されるものとなっているのです。

3. ストーリーの魅力

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』は、時間をテーマにした奥深いストーリーが特徴です。ゲームの舞台となるロトゼタシアでは、勇者である主人公が過去、現在、未来を旅しながら成長し、仲間と共に冒険を繰り広げます。この物語は、過去の栄光を取り戻すための真実の旅を描いており、時を超えた絆や友情、そして選択の重さを問いかけます。ゲームの進行に伴い、プレイヤーは王位継承者、旅芸人、魔道士など、多様なキャラクターと出会い、彼らの物語を垣間見ることができます。各キャラクターが抱える過去や未来の選択が絡み合い、プレイヤーはそれを見守り、時には大きな決断を求められる場面もあります。

特に、時間の流れがストーリーに重要な役割を果たしており、プレイヤーは複数の時間軸を行き来することで、キャラクターや世界の変化を直接体験することができます。これにより、物語の展開がより厚みを増し、深い感動をもたらします。例えば、大樹の崩壊や時を戻すという劇的なイベントは、物語に大きな転機をもたらし、プレイヤーを引き込む要素となっています。

また、シリーズの伝統を守りながらも新たな要素が追加されており、特にスタンドアローンRPGとしての完成度が高く、ゲームプレイに新鮮味を与えています。奥行きのあるストーリーと新旧の魅力が交錯し、『ドラゴンクエストXI』は新たなプレイヤーはもちろん、長年のファンをも魅了することでしょう。

4. 開発背景と技術

ドラゴンクエストXIは、2017年に発売されたスクウェア・エニックスのRPGタイトルの中で、特に革新的と言える作品です。その理由の一つが、Unreal Engine 4を採用した点にあります。これは初めてのことではなく、PS4版の開発を進める上で技術的な挑戦となりました。Unreal Engine 4は、非常に高品質なグラフィックやリアルタイムレンダリングを可能にし、ゲームの質を劇的に向上させています。技術の移行は簡単ではなく、多くの試行錯誤の末実現されましたが、その結果、プレイヤーにとって魅力的なビジュアル体験を提供することができました。一方、ニンテンドー3DSでは異なるアプローチが必要でした。限られたハードウェアリソースを有効に活用するため、開発チームは3DSに適した技術を新たに構築しました。このため、3DS版ではPS4版と異なるゲーム体験を提供できるようになりました。

開発チームは、これら二つのプラットフォームでの開発手法を統合するために、多くの困難に直面しましたが、その過程で多くの新しいアイデアや技術が生まれました。これは、単なる技術の実装にとどまらず、ゲームデザインやプレイヤー体験の向上にも寄与することとなったのです。

5. まとめ

ドラゴンクエストXI(以下、DQXI)は、スクウェア・エニックスより2017年に発売されたシリーズ第11作目のコンピュータRPGです。
本作は、シリーズの進化を象徴するとともに、今後のシリーズ展開への期待が高まっています。
DQXIは、従来のターン制に回帰し、スタンドアローン型RPGとして発売されました。
このゲームのアプローチは、シリーズの原点ともいえる戦略的な戦闘システムを復活させています。
そのため、多くのファンが昔ながらのドラゴンクエストの魅力を再発見する機会を得ています。
また、本作はプラットフォームの面でも進化を遂げ、Nintendo Switch、PS4、Steamなど、複数の機種に対応しました。
これにより、より多くのプレイヤーが楽しめる環境が整っています。
ゲームのストーリーも評価されています。
主人公の成長と、勇者としての宿命を巡る壮大な物語は、多くのプレイヤーの心を惹きつけました。
特に、仲間たちとの絆や、過去と未来を行き来する深い物語展開は、シリーズファンの高い評価を受けています。
さらに、本作では複数のバージョンやリメイクがリリースされており、それぞれに追加された要素や改善点が、ファンからの注目を集めています。
今後のシリーズについても、ファンの期待は高まるばかりです。
シリーズの進化はDQXIにとどまらず、新たなテクノロジーやプラットフォームを活用した展開が予想されます。
そして、この冒険は、私たちをさらなる新しい世界へと誘ってくれるでしょう。

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